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『二人の平成』橋本治・中野翠
対談は、昭和から平成への転換期の話から始まる。平成から令和への移り変わりと比較しながら読んだ。天皇のことは特に興味深かった。
意見は違っても、理解できなくても、永遠のガールフレンド・ボーイフレンドとして言いたいこと言い合って尽きぬ話ができる関係性っていいな。
「中野:勉強会とか大学とか関係なく、何の肩書きも組織もなく一人でやってきたんだからね。冗談じゃないわよ。私だってたいしたことをしてないけど、ボーッとしてきたわけじゃないわよと思っちゃうね。私のやってきたことに、あなたは耐えられるかと思っちゃうよ、本当に。
橋本:認知された場所の中で何かをやるのって、すごく楽だよね。何をやっても、結局自分てバカかもしれないというところに戻っちゃうような空虚の中で、ああだこうだとあがくのって大変だよね、とんでもなくね。
中野:そうよ。もしかしたら、これ、誰もやってないかもしれないなというのを一人で考え出すのは大変よね。
橋本:でも基本的に、モノを作る人間て、みんなそれでいくでしょう。そうじゃなかったら、モノ作れないし。」
橋本治・中野翠
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