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フルタイムで働くあるOLの読書量、読書スピード

読書において量と質はどちらを重視しますか?
人それぞれ違う答えがあると思います。
私は、自分が読みたい本を見つけるまでは量が重要だけど、自分にとって「これだ」と思える本に出会えたら、次は質が重要だと考えます。

私は幼少期(小学生)から本が好きで、特に方向性を決めずに乱読してきました。方向性は決めずに、とはいえ、面白い本に出会ったら同じ作家の本を飽きるまで何冊でも読んで、そこから芋づる式に知る次の作家に移行して同じことを繰り返す、というやり方でした。
その読書遍歴のかなりあとに偶然出会ったのが橋本治です。今から10年ほど前の、たぶん2010年前後のこと。私が25歳くらいのときでした。
やはり同じように手に入る限りの本を読んで、いつしか飽きていました。私はまだ若く、歌舞伎などの古典芸能や源氏物語などの古典には興味が持てなかったから。それよりももっと読みやすいエンタメ系に流れ、また乱読期に入ります。
時は流れて2019年クリスマス頃。私は橋本治の本を再読することを決意します。
30代も半ばに差し掛かっていました。
それまでの約10年の間、さまざまな本を読み、「日本語で書いてある本ならばどんなジャンルでも読むことができる」という自信を持てるようになっていました。でも私は乱読自体に飽きていたのかもしれません。面白い本は世の中にありすぎる。「面白そう」というだけで読むには人生は短い。ネットサーフィンでいつの間にか時間が溶けていくように、乱読に人生が溶けていくのは嫌だ、と感じるようになりました。高い山を一歩ずつ登るような読書をしたい。登った先から見える景色が見たい。
そう思ったときに、10年前に挫折した橋本治に再び挑戦したくなったのです。今ならたぶん、読めるから。
橋本治を思い出したきっかけは二つ。一つは、その年の初めに橋本治が亡くなったこと。もう一つは、「ほぼ日の學校」(旧:ほぼ日の学校)の連続講座「橋本治をリシャッフルする」への参加が決まったことです。

橋本治に戻ろうと決めてから、私の読書は量から質を重視するものに変わりました。
フルタイムで仕事をしているので(月~金、9時~18時)、平日はほとんど読めません。お昼休憩と寝る前に少し。
今読んでいる「窯変源氏物語」がだいたい一冊400ページ、1ヶ月に3冊読むペースです。
読む時間をもう少し確保することが今後の課題です。

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