絵画-21-プラド美術館、ベラスケス
お家でできる美術鑑賞。
【第21弾 プラド美術館のベラスケスの作品】
プラド美術館はスペインのマドリードにあり、歴代王家のコレクション3000点以上が所蔵されています。
ベラスケス(Diego Rodríguez de Silva y Velázquez)は、国王フェリペ4世の宮廷における最高の画家であり、スペインの黄金時代を築いた重要な画家の一人です。歴史的文化的に重要な場面や、スペイン王家、ヨーロッパの著名人や庶民の肖像画を数多く描きました。プラド美術館ではベラスケスの作品を多く所蔵しています。最近来日したマルガリータ王女の肖像画は有名ですね。
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検索ボックスに「Velázquez」と入れ、検索するとベラスケスの作品が出てきます。
今回は主に庭園の風景画や宗教画を見ていきましょう。
① Vista del jardín de la Villa Medici en Roma (1630)
ローマのヴィラ・メディチの庭園の景観
©Museo Nacional del Prado
② Vista del jardín de la Villa Medici de Roma con la estatua de Ariadna (1630)
アリアドネ像のあるローマのヴィラ・メディチの庭園の景観
©Museo Nacional del Prado
ヴィラ・メディチはメディチ家第3代のフェルディナンド1世・デ・メディチが建設したもので、庭園にある噴水は、レスピーギの交響詩「ローマの噴水」の題材です。
③ La Fuente de los Tritones en el Jardín de la Isla de Aranjuez (1657)
アランフェスのイスラ庭園にあるトリトンの噴水
©Museo Nacional del Prado
イスラ庭園は王家の保養地アランフェスの王宮の北に広がる島の庭園です。ホアキン・ロドリーゴは、このアランフェスの庭園で「アランフェス協奏曲」の第2楽章の曲想を得たそうです。
④ San Antonio Abad y san Pablo, primer ermitañ (1634)
聖アントニウスと聖パウロ
©Museo Nacional del Prado
聖アントニウスが90歳になったとき、113歳になる聖パウロを訪ねる旅にでました。聖アントニウスはケンタウルスとサテュロスに道を教えてもらい、二人は会うことができます。聖パウロは洞窟の中で祈りと苦行の生活を送り60年誰にも会うことがなく、彼のもとに毎日カラスがパンを運んでいたとのことで、そのカラスも描かれていますね。
⑤ La coronación de la Virge (1635 - 1636)
聖母マリアの戴冠
©Museo Nacional del Prado
聖母マリアは死して三日後に復活を果たし天国へと昇って行ったとされ、そこで彼女は神とイエスによって戴冠を受けます。聖母の戴冠の様子はルーベンスも描きベルギー王立美術館が所蔵しています。
ベラスケスの絵画は歴史的文化的宗教的に意味深い作品が数々あるので、絵画を実際に観る前におうちで内容を確認しながら見て学ぶというのもいいですよね。
では、
今回も読んで頂きありがとうございました!
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