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v_10 ルワンダは治安は基本いいんです

このエントリは、Voicyチャンネル 自分の人生を生きよう!by CK にて2021年10月19日に配信された「#0010 10月19日 ルワンダは治安は基本いいんです」を文章化しています。音声も是非、こちら↑のリンクからチェックしてみてください♪

昨日までは、5歳児がルワンダに移住するにあたって、いい面と悪い面をお伝えしてきました。このシリーズで全く触れられませんでしたが、もしかしたらちょっと気になった方がいるかもしれないと思って、今日はこちらをテーマに選びました。それは、「ルワンダに5歳児を連れて行くって大丈夫?危なくないの?治安はどうなの?」という点です。 

私も2014年に初めて旅行で行ったときに、やっぱり親にはとても心配されましたね。親は私の性格を知ってるので、「あなたに何言っても行くんでしょうけど、孫は置いていけ」と。 「行くならなら1人で行って」と言われた記憶があります。連れて行きましたけど、結局。

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初めてルワンダへ向かうときの息子。4歳

治安は、一言で言うと「良い」です。ルワンダの治安は良いです。ただ、そもそも治安というものを良い・悪いの二択で答えるのって、けっこう難しいなと思うんですよね。
ざっくり言うと、 盗みや不正は日本よりも横行しているけど、外国人を対象にした凶悪犯罪は少ない。 凶悪犯罪というのは、殺人や暴行のことですね。
盗みや不正は多いんですが、その際に人を殺したり傷つけたりすることは基本的には、特に外国人対象だと、少ない、と考えて問題ないと思います。

外国人である以上、外国人イコールお金持ちだと思われてしまうんですよね。ガードが甘いとすぐに狙われます。寄ってきます。 
なんだかうまそうな話を持ちかけてきたり、置き引きなんかも多いです。例えば車の中に、外から見えるところにiPhoneやパソコンを残していったりすると、これはほぼ確実に盗まれるといっていいと思います。誰も見張りがいないところに車を停めたらパーツを持っていかれたりもしますね。置き引きは多いです。

翻って、日本は本当に安全。そういう犯罪の少ない国だなと痛感します。
一時帰国の際に、成田空港でトイレの張り紙を見るたびに、「なんて平和な国なんだ」と思うんです。なんて書いてあるかというと、警察のポスターなのかな。かわいらしい動物が、「トイレに忘れた荷物が盗まれています」って書いてあるんですよね。 荷物をトイレに忘れてしまったら、ルワンダであれば、もうほぼ諦めた方がいい。でも、「トイレに忘れ物したら盗まれるよ~」って言ってくれる親切ジャパンをすごく感じますね。
もちろん、ルワンダでもタクシーにスマホを忘れて戻ってきた例もありますし、全部が全部ではないのですが。

例えば日本でスタバなんかに行って混んでいると、先に荷物とかで席を取るじゃないですか。そのときに、スマホをテーブルに置いてカウンターまで行っちゃう人とかいるじゃないですか。私も昔そういうことしていたかもしれませんが。もうそれがiPhoneだったりすると、「ええ?残したままいっちゃうの?!」と、勝手にドキドキしながら見張ってます。誰も頼んでないですけど。

というわけで、ルワンダと日本を比べると、そういった「泥棒」はルワンダの方が圧倒的に多いですね。泥棒エピソードもいろいろありますが、とにかく常日頃から盗まれないように、「私、めちゃくちゃ盗まれないように対策してますから!」アピールをかなりしています。
年末にかけても盗難が増える時期
なので、これから増えていくのかなと、風物詩的に思ったりしております。

画像2今はもう禁止されている、右ハンドル。ボロッボロのタクシーですが、いい人です。

ちょっと治安がいいのか悪いのかわからなくなってきたかもしれませんが、ポイントは「盗むだけ」っていうところですね。そのときに危害を加えないんですよね。

私は6年住んで、殺されそうになったり暴行を加えられそうになったりってことは本当に一度もないです。夜でも大通りであれば女性一人で歩いていても大丈夫なレベルです(すごい裏道の辺ぴなところに入り込んじゃったりしたら別ですが)。
大通りにはだいたい警察官やミリタリーの服を着た兵隊さんがいます。それも、すごく大きい銃を持っていたりするので、最初逆にそれがすごく怖かったんですが(笑)、そういう兵隊さんがいるからこそ、治安が守られているんですよね。
ランニングも余裕でできます。アフリカの中でも珍しいと思います。

国が違うと治安のレベルもまったく違うので、近隣国であっても、ルワンダと同じような感覚で行くと、危ないです。
例えば、私は店の最後の締め作業を最初のうちは毎日自分でしていました。夜の11時や12時にそのレストランのオーナーとおぼしきアジア人女性が、何か荷物を持って、きっとその中に売り上げとか入ってるんだろうな〜という風貌で店を出て、車を自分で運転して帰るんですけど、これ、ルワンダじゃなかったら銃殺されても全然不思議じゃないですよね。だって現金持ってるっぽいもんっていう。
ということで、ルワンダはそういう意味では安心して住めますね。
旅行先としても治安の良さはお墨付き。例えば世界経済フォーラムは2017年にルワンダは世界で9番目に安全な旅行先と発表しています。 
「子連れで行って、子どもの誘拐事件は起きないの?」と思われるかもしれません。 あんまり起きません。「絶対に起きません」とは言えませんが。外国人の子どもが身代金目的で連れ去られた事件(ただし未遂)は聞いたことがあります。


なぜルワンダはここまで治安が良いのか?やはりそれは、政権が今、安定しているからなんですよね。
今ルワンダの大統領はポール・カガメ氏。2000年から大統領をやっている、長期政権です。独裁と揶揄されたりもしますが、圧倒的なリーダーなので、 軍隊の力も強いんですよね。カガメ大統領自身、元軍人ですから。

逆に言うと、政権が変わるとこれも一気に変わる可能性もありますし、隣国との関係性次第では、そことの国境に近づかない方がいい状況にもなります。首都のキガリで大通りを女性が一人で歩くのは問題ありませんが、国境付近をヒッチハイクで横断しますとかは、本当に気をつけないといけませんね。
今2021年10月ですけれども、このラジオを聞いてくださっている未来の方、ぜひ最新情報をお確かめください
最近テロを計画していた人が捕まったというニュースもありました。治安がいいとはいえ、常に備えはした状態で
でもこれは、ルワンダに限ったことじゃないですよね。日本も治安はいいけど、いつ何が起きるかわからないというのは同じこと。万が一のことを想定しつつ、メリハリをつけてルワンダという国を楽しんでいただければと思います。


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