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台湾で赤ちゃんを産みました

去年11月のはじめに、予定日よりかなり早く、36週6日で娘を出産しました。

正産期である37週を越えられず、ちょっとだけ早産ということになってしまいましたが、無事に産まれてきてくれて、もう2ヶ月になりました。

出産した日の夜中、寝付けなかったので、「どんどん忘れてくからメモしておくといいよ〜」と姉から言われて書いていた記録を、少し手直しして公開します。


〜出産当日〜

午後、同じ区に住む日本人ママたちと、いつも検診に付き添って通訳してくれる日本人の友達が、臨月で出かけられない私のために、家まで遊びに来てくれる

おもてなししようと動き回っていると、身体に障るから座っているようにと先輩ママにものすごく心配される

ママたちが帰ったあと、ちょっと身体を休めようとベッドに横になってゲームをしたり、友達とLINEしたりしていると・・・

夜18時くらいに、急に生暖かいものが流れ出た感覚

トイレに行くとたくさんのおりもの+尿(だと思ったもの)がたくさん出て、便器の中は白く濁った水(排尿したと思ったが黄色くなかった)

ちょうど数日前にLINEで友達に聞いていた出産体験談(料理中におりものがたくさん出たと思ったらそれが破水だったそう)と似てるなと思い、念のため旦那さんにLINE

旦那さんからお義母さんに伝えるよう言われ、3階の部屋から階段を降りて、家の向かいの義両親の営むお店まで歩いて相談にいく

たぶん違うんじゃないか、でも一応安静にしてるように、と言われる

尿意を感じて、とりあえず3階へ戻ってすぐトイレへ行くと、たくさん透明な尿が出る

そんなに水分をたくさん取ったわけでもないのに、こんなに出るなんて、と違和感を感じる

LINEのオプチャで相談してみると、色んなママたちから、それは破水じゃないかと言われて、とりあえずお腹が痛くなるかどうか様子を見てみることに

早くない?早く産みたい、って言ってたけど、冗談だったのにーと小さすぎないかとドキドキ

うんちしたいときの痛みの、すごく強いのがくる

これは陣痛だ!と確信する

旦那さんにLINE、帰ってきたら一緒に病院へ行こうと伝える

お義母さんにLINE電話してお腹痛くなってきたと伝える

お義母さんが部屋にきて、タクシーで先に行こうと言われて、18:25くらいに旦那さんにLINE電話して病院に直接くるよう伝える

タクシーのなかで痛みが4分間隔くらいになる

通訳の友達にも連絡して、病院へ向かってもらうことに

タクシーのなかや病院のエレベーターのなかでもちょろちょろと水が流れ出る間隔

ベッドに寝かされて内診されたら完全に破水、ドバドバ出る

どんどん痛みが増す

腰上げて、と言われるも中国語がわからずにいると、痛みでパニクってると思われたらしく、話聞いて!と怒られる

無痛分娩の注射をするか?と聞かれ、断ると、日本人はみんなそう言うのよね〜とスタッフさんたちが笑う

着替えて、歩いて部屋を移動してベッドに寝かされて、何回か力まされて吐く

すぐストレッチャーで分娩室へ

運ばれながら、すごい景色だ!テレビドラマみたい、と思う

分娩台に移動させられて、深呼吸したり力んだり

旦那さんがなかなか来ない

分娩室の扉が開き、旦那さんを入れていいか、とスタッフが若い医者に尋ねるが、スタッフが医者がいいよと言ったのを聞き取れず、再度尋ねていて、早くしてよーと思う

その後も旦那さんが全然来ない、、(実はマスクしてるし手術着みたいなのを着ていて気づけなかっただけで、わたしがスタッフの1人だと思っていた人が旦那さんだった)

旦那さんはずっとわたしの右肩をポンポン軽く叩いている

お腹痛かったら10秒いきんで、痛くなかったら休めと言われ、練習させられる

うんちが出た気がする

痛かったら引き続き10秒いきんで、と言われる

手すりを掴んだ手は押すんじゃなくて引けと言われる

必死に「用力(いきめ)」と「不要用力(いきむな)」を聞き分ける

声出して、うああーっといきんでたら、スタッフみんなで声を出さずにいきめ!と言われるがよく理解できない

「用力」って言われているのに、いきむと違う違うと言われるので、どうするべきなのかわからなくて???となってると、旦那さんに「声を出さずにいきんで!」と横から言われ、そこでやっと理解したのと、旦那さんがそこにいたことに気づく

旦那さんも日本語じゃなくて中国語なの〜?!(誰も通訳できないじゃん!)的な感じでスタッフさんたちに苦笑される

(実はわたしの勘違いで、あとで旦那さんに聞いた話によると、スタッフがいくら「声を出すな」と言っても通じなかったのに、旦那さんが中国語で同じように言った時だけ急にわたしが聞き取って声を出さなくなったので、「なんで?!今、旦那さん日本語しゃべったの?!」と笑っていたらしい)

いきんで!と言って、スタッフみんなで10秒数えてくれてるとき、頭の中に、真っ黒で真っ暗なところから、真ん中の小さい丸い光に向かっていきんでるイメージがわく

赤ちゃんが、出そうな感覚がわかる

もういきまないで、力抜いてと言われて赤ちゃんが出てくる(出生時間は19:35!)

赤ちゃんほぼ見えなかったけど分娩室の後ろの方で大きい声でないてる

旦那さんはなぜかずっと笑っている(あまりの衝撃と感動で壊れて笑いが止まらないのかと思ってたら、あとから聞いたところによるとミカンちゃん(うちの子猫)の鳴き声にそっくりでウケてたらしい)

産んだ後、分娩室の扉が開いて、ようやくいつも検診を担当してくれているお医者さんがきて、産後の後処理を開始(病院に到着してから1時間もかかっていないスピード出産だったため、間に合わなかったらしい)

お医者さんは「イタイ?」と日本語で聞いてきたり、わたしが縫われながら「イテテテ」と言うのを笑いながら真似してくる(響きが面白かったのか?)

後処理はめっちゃ痛くて、なにかをお腹を押して出されて、そのあと縫われる

全部痛い

赤ちゃんを抱っこしますかと連れてこられて、旦那さんがあとで、、と断ろうとしたけど、抱っこしたい!と言って胸をあけてのせてもらう

わたしには赤ちゃんの顔しか見えなかったけど、口とんがらせてて可愛くてしばらく縫われている痛みを忘れられたけど、やっぱり痛すぎて抱っこできなくなってたら、スタッフが連れていってくれる

赤ちゃんの目のところに黄色いものがついてて目に入っちゃわないか心配だった

拭きたかったけど拭いていいのかわからなかった

よだれ垂らした時はスタッフが拭いてくれた

赤ちゃんの匂いを嗅いでみたら、わたしがつわりがひどい時にも食べていたチョコチップクッキーのような匂いがして、なぜか、そう思ったことを忘れたくない、と思った

ストレッチャーに移動して、処置室みたいなところに運ばれて、血圧測って点滴を打つ

その時も旦那さんしか付き添いがいなかったが、実はコロナのせいで付き添いは1人までと決まっていたため、お義母さんは旦那さんが来た時に交代して、通訳の友達も病院まで来てくれたのに入れてもらえず、お義母さんと一緒にタクシーで帰ったとのこと

旦那さんと会話したり、お義母さんが持って帰ったのかと思ってたら旦那さんのポッケから出てきたスマホで生まれた報告

スタッフから子宮を押してマッサージするように言われるけどめっちゃ痛い

若いほうの医者がきて、いつ破水したのか聞かれる(あまりにもスピード出産だったので、家で陣痛を相当我慢してから来たのかと思われていたらしい)

旦那さんとスタッフ2人でわたしを載せたストレッチャーを運んで別の階の泊まる部屋へ

お腹空いたし喉も渇いたけど飲み食いしていいのかわからず耐える

22:30になったらトイレへ行くように言われてとりあえずそれまで我慢することに

お股が痛いのと吐いたから左肩が臭い

赤ちゃん運んでくるからおっぱいをタオルで拭いておくように言われて旦那さんが拭いてくれる

赤ちゃんがきて、包みかた、抱きかた、おっぱいのあげかた、おむつの替えかたの説明を受ける(わたしはベッドに横になっていてよく見えず不安だったのだが、どうやらこの病院では旦那さんに説明することになっていたらしい)

赤ちゃんは無理やりおっぱいを咥えさせられて泣く

おっぱいの上で寝てしまい、全然咥えようとしない

旦那さんは抱き方が上手で、スタッフさんから、「一回で覚えて記憶力がいいね!他の旦那さんはさっき教えたことをすぐ忘れるのよ」と褒められる

赤ちゃんを寝かせたままトイレに行く

全然尿が出ない、旦那さんが小鳥の鳴き真似をしてくれてほんの少し出る(台湾では子どもにおしっこさせる時に、小鳥の鳴き真似を聞かせるらしい)

排尿はめちゃくちゃ痛くて血がたくさん出る

ベッドに戻って水を飲んで持ってきていたパンをかじる

旦那さんがスマホの充電がなくなりそうだから、と荷物を取りに帰る

赤ちゃんと2人きりになって緊張する

上手く抱っこできないけどおっぱい飲みたそうで、でも上手く飲ませられなくてヤキモキ

戻してはやっぱり飲みたそうで抱いてチャレンジ、を繰り返す

飲ませられなくて困り果てて、お腹のうえで寝かせてたら、スタッフがきて、赤ちゃんが冷えるから包むねとタオルに包んで隣に置いてくれる

赤ちゃんはすやすや寝てる

旦那さんが帰ってきて、赤ちゃんを預けに行く

わたしは吐いた服のままで臭いのでまず着替えることに

点滴が邪魔で悪戦苦闘してたら、血が管の中に逆流

スタッフを呼んだら点滴を外して止められる

お義母さんが用意して旦那さんに持たせてくれた水餃子とスープを食べる

寝る前にトイレいって採尿して、しばらく待ってみたらやっと大量に尿が出る

寝つけなくて日本にいるお母さんとLINEしたりこれを書いてる

やっと手の震えが止まって普通に長文打てるようになってる

〜〜〜

読み返してみたら、すでに忘れていることもありました。

最初トイレに行った時、そんなに痛かったんだっけ、とか、、。

産むときは本当に痛くて、死んだほうがマシだと思ったし、もう二度とできない、一人っ子にするしかない、と思ったのに、その痛みすら忘れて、2人目も欲しいな、と思えているので、女の人は強いです!

今は母乳のことで日々悩んでいますが、妊娠中に羊水検査を勧められ、障害があったらどうしよう、と悩んだことを思えば、幸せな悩みだなと思います。

羊水検査のことをnoteに書いた時、サポートをくださったり、温かいコメントで励ましてくださった方々、本当にありがとうございました。

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