見出し画像

「変な家」「トラペジウム」「違国日記」

やあ、やあ。昨日は三本続けて映画を見るという楽しい楽しい映画デーを過ごしてきたよん。夜はほどよい倦怠感でよく眠れた。今日、ものすごく調子がよい。たまに映画館に行って、映画をたくさん見るのもいいね。

以下、映画の感想


「変な家」

違和感だらけの“変”な間取りの裏に隠された驚きの真実に迫る展開で話題を集めたYouTube動画をもとに、動画制作者・雨穴が自ら物語の続きを加筆して書籍化したベストセラー小説「変な家」を映画化。



オカルト専門の動画クリエイター・雨宮はマネージャーから、購入予定の一軒家の間取りについて不可解な点があると相談される。そこで雨宮は、自身のオカルトネタの提供者であるミステリー愛好家の設計士・栗原に意見を聞いてみることに。間取り図から次々と浮かび上がる奇妙な違和感に、栗原はある恐ろしい仮説を導き出す。そんな中、その家のすぐ近くで死体遺棄事件が発生。事件と家との関連を疑う雨宮が一連の疑惑を動画にして投稿すると、その家に心当たりがあるという人物・宮江柚希から連絡が来る。



間宮祥太朗が雨宮役、佐藤二朗が栗原役で主演を務め、物語の鍵を握るヒロイン・柚希を川栄李奈が演じる。「エイプリルフールズ」の石川淳一監督がメガホンをとり、「七つの会議」の丑尾健太郎が脚本を担当。

映画.com https://eiga.com/movie/99694/



原作読んでるけど、たしかにものすごいホラー改変されてたw
動画投稿主・雨宮のキャラの部屋とか機材とかがなかなか本格的なもので、やっぱ映画を見ると描写の参考になりますね。
いちばん盛り上がってた場面、子どもの泣き声ものすごかった。
「今年の左手供養」の話はゾクゾクした。
さすがジャパニーズホラー、後味悪い。

最後、雨宮の間取りもおかしいという奇妙さを残して終わった。
間取りの映像が一瞬すぎてよく把握できないまま終わってしまったのがアレだったが、想像していたものよりは面白かった。


「トラペジウム」

アイドルグループ「乃木坂46」の1期生として活躍した高山一実が、現役アイドル時代の2016年に雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載した長編小説「トラペジウム」をアニメーション映画化。



アイドルになることを夢見る高校1年生の東ゆうは、「SNSはやらない」「彼氏は作らない」「学校では目立たない」「東西南北の美少女を仲間にする」という4つの条件を自らに課し、高校生活を送っている。ゆうが通う城州東高校は、城州地域の東に位置しており、ゆうは他の3つの方角にある高校へと足を運び、かわいい女の子と友達になる計画を進めていく。各方面で大河くるみ、華鳥蘭子、亀井美嘉という仲間を見つけたゆうは、文化祭などのイベントを通して彼女たちと結束を強めていく。次第に注目を集めるようになった4人はテレビ出演のチャンスなどをつかみ、ついにはアイドルデビューのプロジェクトも動き出す。しかし、夢への階段をのぼり続けていくなかで、大きな問題に直面する。



「ぼっち・ざ・ろっく!」「SPY×FAMILY」を手がけるアニメーションスタジオのCloverWorksが制作を担当。監督は「ご注文はうさぎですか?」「青春ブタ野郎」シリーズなどの人気アニメの演出に携わってきた篠原正寛。東ゆう役を新進の声優・結川あさきが担当し、ゆうの仲間となる少女たちを羊宮妃那、上田麗奈、亀井美嘉が演じる。また、ゆうの計画の協力者である工藤真司役を「JO1」の木全翔也、ゆうが出会うボランティア団体のお爺さん・伊丹秀一役を「ウッチャンナンチャン」の内村光良が務める。

映画.com https://eiga.com/movie/100876/




OPがある。星街すいせいのOPめっちゃいい。

Twitterで主人公がサイコパスだとか言われていたので、もっとひどいのがくるのかなあと思っていたけど、けっこうやさしめだった。

主人公が友人と仲良くなる背景に打算があり、活動にも打算があり、
己の目的のために友人の意志を捻じ曲る上に、活動には不要だけど友人が大切にしているものを切って捨てるように言うなど……あ、あと自分の計画がうまくいかないと不機嫌になるとかね。

なかなか人の気持ちを考えられない主人公だったけど、サイコパスとまでは私は言わないですね。

主人公の性格が悪いせいで友人たちと衝突しててそこはいいなと思いました。
これで上手くいってたら、嫌でしたね。

さらに蘭子とくるみの会話が結構好きでした。蘭子の声優さんの声の印象・抑揚もありますが、話している内容もそういう穏やかなAIが喋っているようにも聞こえて、思考停止も感じられました。まあちゃんとラストでは蘭子は目標をつくってそれを叶えるんですが。
蘭子とくるみが好きだったなあ。くるみの言うことが結構共感できたのと、くるみにも「女の子の友達がいない」なにかのエピソードがあるのかなあと想像しました。まあ、高専でロボットに熱中してるから、いないだけかもしれないけど。

ただのサイコパスっていうと微妙ですね。
主人公は、工藤真司君にはほぼ本心を話していましたし、悪意があるわけじゃないんですよね。己の目標しかみえていないだけ。

サイテーっていうほどサイテーな内容でもなかったし、熱くなれたというほどの内容でもなかったです。

観客が2人しかいなくて、気分良く見れました。

「違国日記」


コミック誌「FEEL YOUNG」で2017年から2023年まで連載されたヤマシタトモコの同名漫画を映画化し、人見知りな女性小説家と人懐っこい姪の奇妙な共同生活を描いたヒューマンドラマ。

大嫌いだった姉を亡くした35歳の小説家・高代槙生は、姉の娘である15歳の田汲朝に無神経な言葉を吐く親族たちの態度に我慢ならず、朝を引き取ることに。他人と一緒に暮らすことに戸惑う不器用な槙生を、親友の醍醐奈々や元恋人の笠町信吾が支えていく。対照的な性格の槙生と朝は、なかなか理解し合えない寂しさを抱えながらも、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに、家族とも異なるかけがえのない関係を築いていく。

新垣結衣が槙生役、オーディションで抜てきされた新人・早瀬憩が朝役でダブル主演を務め、槙生の友人・醍醐を夏帆、元恋人・笠町を瀬戸康史、朝の親友・楢󠄀えみりを小宮山莉渚がそれぞれ演じる。監督・脚本は「PARKS パークス」「ジオラマボーイ・パノラマガール」の瀬田なつき。

映画.com  https://eiga.com/movie/99637/



原作は知らないけどTwitterの評判が良かったので、見ることにしました。
平日のレイトショーだから人がいるもんだと予想して行ったのですが、なんと観客は私ひとりだけ!!
めっちゃ広かったのに、私ひとりだけって贅沢ですね。
戸のシーンとライブのシーンでは普通に声上げて笑ったりのったりしてました(笑)
楽しかった!!

青春的な、学校でライブシーンがあるところを丁寧にやられると私はもうそれだけでノックアウトなんですが、違国日記はこれまじで声も曲もよかったし、入り方も最高だった。
小説家の暮らしぶり、本がいっぱい積み重なってる部屋で、片づけが全然できないの、すごい解釈一致。
自宅に本が積み重なってる、こういう映像けっこう好き。
ほかにも外の映像も、撮影地がきれいでそこそこ都会で、あーこういう暮らしがしたいなって気になった。
かけがえのない関係を築いていくの尊い。話もそうだけど、映像作品としても綺麗だったと思う。体育館の描写とかすごくよかった。

おわりに

来月もこういうふうに映画をいっぱい見る日をつくりたい。というか、もう毎日時間あるんだし、映画もっと見れるようにしたい。
十年くらい前に映画を見ることは小説創作に役立つんだという話が流行っていて、そのころはたしかに結構見たんだけど、就職して映画から遠ざかっていた。もっと映画に触れて創作に刺激をもらいたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?