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40年越しの引き寄せ

子供の頃、大好きで何度も何度も読んだ本。

ジュリー・アンドリュース作
『マンディ』

孤児院に暮らす、マンディという名前の
女の子が主人公のお話です。

マンディはある日、孤児院の塀を越えて
外に飛び出し、森の中に廃墟となった
小さなお家を見つけます。

マンディはそのお家のことが
頭から離れなくなり、
孤児院からこっそりシャベルを
持ち出してお庭の手入れをしたり、
家の中もピカピカに磨いて、
秘密のお家に夢中になります。

子供の頃、まるで自分がマンディになった
かのように感情移入して読んだお話です。

**

今、夫と共にコツコツ改修を進めている
ハワイ島ボルケーノの森に佇む古民家。

最初見た時は、その荒れ果てた
築103年の廃墟ぶりに
思わず尻込みしそうになるほど
の荒れっぷりでした。

でも、耳をすませば鳥たちが囀り、
空気は澄み渡り、家を取り囲む緑は
キラキラと輝いていました。

我々は、その荒れ果てた廃墟を
購入することにしました。
去年の12月のことです。

敷地の中に残るでこぼこのコンクリートや
古びたホースなど、本当に変なところで
フラッシュバックみたないな感覚に
襲われるのですが、これは多分、
子供の頃『マンディ』の本の中で
一度経験済みだったんじゃないかな?
という気がしています。

遠い昔に、頭の中に鮮明に思い描ける
ぐらいにマンディのお家のイメージが
できあがっていたこと。

あとは、本を読みながら
自分がマンディになったつもりで、
空想の中で
自分が秘密のお家に行って、
自分が作業をしていたこと。

そういった強力なビジュアライズが
できていたお陰で、
長い年月を隔てて今こうして
引き寄せることができたのかな?
と思っています。

ずいぶんと時間はかかりましたが。

なので、今この瞬間に
ものすごく鮮明にビジュアライズできる
ことは、これから何十年後の未来に
実現するんじゃないかな、
って本気でそう思っています。


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