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鳥見ハイキング<M山編>2/3話 2022年9月 鳥枯れのM山。
先日、久しぶりに鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんと鳥見に行きました。
M山は探鳥会で歩いたコースです。
途中の川原でトビを見ました。
![](https://assets.st-note.com/img/1662635530057-YF6dg4xKcE.png?width=800)
トビに別れを告げてから細い道を曲がりました。
急高配の坂を歩き、ヒヨドリの鳴き声に耳を済ませました。
「ヒヨちゃんはいいや、差別」
あからさまに鳥を差別する私に、モカさんは
「でも、“ちゃん”は付けるんだ?」
フォローを入れてくれました。
小鳥の気配がするところでモカさんが足を止めました。
双眼鏡を覗いて
「シジュウカラ」
と、少しがっかりした口調で言いました。
それに食いつく私。
「シジュウカラの群れに何か珍しいのがいるかも」
「よく見ておかないと」
でも、私が双眼鏡を向けたときには、シジュウカラは木々の奥へと飛び立った後でした。
山の上の方に貯水池があるのですけれど、背の高い草で水面が見えませんでした。
やぶすぎです。
上に行けば行くほど、背の高い草が目立つようになりました。
モカさんが声を落として
「やぶで行けないかも……」
そして私も
「そのときは引き返すしか……」
そして山道の入り口は、予想どおり背の高い草がわっさわっさと生えていたのでした。
「ダメじゃない?」
そう言いながら、試しにちょっと進むのを繰り返しました。
やぶだったのは最初だけで、森の中の日が差し込まないところは、そんなにやぶではありませんでした。
「これならなんとか行けるかも」
山を登って、森の中を沢沿いに降りてきましたけど、まったく鳥に会いませんでした。
3につづく。
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