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鳥見ハイキング<M山編>2/3話 2022年9月 鳥枯れのM山。 

   先日、久しぶりに鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんと鳥見に行きました。

 M山は探鳥会で歩いたコースです。

    途中の川原でトビを見ました。

羽根の模様が素敵なトビ

    トビに別れを告げてから細い道を曲がりました。 

    急高配の坂を歩き、ヒヨドリの鳴き声に耳を済ませました。

 「ヒヨちゃんはいいや、差別」
 あからさまに鳥を差別する私に、モカさんは
 「でも、“ちゃん”は付けるんだ?」
 フォローを入れてくれました。

 小鳥の気配がするところでモカさんが足を止めました。
    双眼鏡を覗いて
 「シジュウカラ」
 と、少しがっかりした口調で言いました。

 それに食いつく私。
 「シジュウカラの群れに何か珍しいのがいるかも」
 「よく見ておかないと」
 でも、私が双眼鏡を向けたときには、シジュウカラは木々の奥へと飛び立った後でした。

 山の上の方に貯水池があるのですけれど、背の高い草で水面が見えませんでした。
    やぶすぎです。

 上に行けば行くほど、背の高い草が目立つようになりました。
 モカさんが声を落として
 「やぶで行けないかも……」
 そして私も
 「そのときは引き返すしか……」
 
 そして山道の入り口は、予想どおり背の高い草がわっさわっさと生えていたのでした。
 「ダメじゃない?」
 そう言いながら、試しにちょっと進むのを繰り返しました。

 やぶだったのは最初だけで、森の中の日が差し込まないところは、そんなにやぶではありませんでした。
 「これならなんとか行けるかも」

 山を登って、森の中を沢沿いに降りてきましたけど、まったく鳥に会いませんでした。

3につづく。

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