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エサは自分で探せるよ 探鳥会レポート<T沼編>3/4話 2024年2月

 先日、ニコ支部T分会の探鳥会に参加してきました。
 場所はT沼という鳥が多い沼です。

 T沼の南周辺は芝生広場になっています。
 探鳥会最後尾ご一行は芝生広場に入ってすぐのところで足を止めました。

 冬でも葉を多く付けた常緑樹のあたりに小鳥の姿が見えました。

 シジュウカラやメジロを見つけたので撮っていたら声をかけられました。

 それは探鳥会でたまに会う小学生の鳥太くんでした。
 小学生が大人に声をかけるって勇気が要ると思うので、聞いてもらえたのは嬉しかったです。

 「何かいたの?」
 「シジュウカラの混群」
 鳥太くんは真剣に木を見上げていました。

メジロ

 探鳥会最後尾ご一行は葦が生えたやぶをのぞき込み、さらにその先のカメラマンが陣取っている水場の後ろをそっと通り抜けました。

 T分会長は
 「大変だ、予定どおり、遅れている」

 シギチが見られるかもしれない細道や、ハクチョウが見られる細道については、口頭で説明しただけで通過しました。

 大急ぎで移動しながらも鳥がいれば止まります。

 空を見ていたら青空を真っ直ぐに飛ぶ鳥が見えました。
 ずっと上空をカラスが飛んでいましたが、1羽だけはっきりと飛翔が違うのです。

 おなかが白いのを見て確信した私は
 「ミサゴが飛んでいませんか、ミサゴ」
 T分会長の奥様が一緒に見上げてくれてました。
 「ミサゴ!」

 ベテランさん達の会話によると
 「いつもは旋回するんだけど、行っちゃったね」
 「魚を持っていないから次の狩り場に行ったのかも」
 ということでした。

 その先には、少し高台になっていて、沼をよく見渡せる場所があります。

 この辺りはジョウビタキのメスが縄張りにしているので探したら、閃光のように何かが飛んで逃げました。
 その後、ジョウビタキに会えなかったので、あの横切った何かはジョウビタキだったのかも。

 さらに歩くと、少し前を行く集団がずっと藪の中を覗き込んでいました。
 「何か、いたかい」
 「カオジロガビチョウがたくさん、飛び出していった」

カラスに追われているノスリ

 途中、T分会長から
 「今、セグロセキレイの声が聞こえなかった?」
 そうに言われましたが、分かりませんでした。

 正直に分からなかったと答えると
 「じゃあ、証人がいないから、カウント無しか」

 そうガッカリされてしまいました。

 私の耳がもう少し聞こえていたら。
 申し訳なく思いました。

 沼の隅にオオハクチョウが集まっている場所がありました。
 ただ、妙に陸側に集まっています。

オオハクチョウ
オオハクチョウ

 見ていると、白い四角いものが投げ込まれていました。
 まるで食パンのような。

 「あれって、エサをあげているんですかね」
 「何かを投げているから」

 近づいてみたら、外国の言葉で「ペチャクチャ・パン・ペチャクチャ!」と話しかけていました。

 オオハクチョウは、ここには草がたくさんあるからエサは自分で探せるよって答えていたと思います。

 少し先にて、探鳥会ご一行が数名、葦の中を真剣に見ていました。

 聞いてみたら「オオジュリンがいる」ということでした。
 ちょうど葦が少ない場所に出てきてくれていて、オオジュリンをよく見ることができました。

オオジュリン

 探鳥会ご一行はゴールに向けて歩き始めました。

4につづく。


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