雨の鳥見散歩
先日、ゆる支部探鳥会のためにI地区の河原に行ったのですが、雨なので中止だと伝えられました。
ゆる支部は雨でも探鳥会を行うイメージだったのですが、残念です。
車で1時間かけて来たので、中止だと言われても、はいそうですかと気持ちを切り替えることができませんでした。
雨の中、ひとり探鳥会をすることにしたのです。
私は以前に、雨の日に散歩していて、オオルリに出会ったことがあります。
きれいな青い色をしていて、川の対岸の5メートルくらいしか離れていないような茂みに止まって、オオルリは歌っていたのです。
オオルリに会ったのも歌声を聞いたのもそのときが初めてでした。
その時のことが忘れられず、雨の日でも鳥を見に行ってしまうようになってしまいました。
さすがに嵐だと鳥は出ないと思うので、鳥見をあきらめますが。
雨の中、歩き始めた私を気にして、役員さんが付いてきました。
一人の方は河原を指して
「石と草の間の辺りで茶色いのが飛んでいるのがノビタキだと思う」
こんなアドバイスをして帰って行きました。
もうひとりの人は
「栗が落ちている」
そう言って栗を拾い始めました。
その人が言うには、通路に落ちている栗は誰のものでもないから拾っていいのだそうです。
木に実っているのと、畑に落ちた栗は、誰かのものだから手を付けてはいけないのだそうです。
ゆる支部はゆるいと思っていたけど、地域全体でゆるいのだなと感心してしまいました。
栗拾いを手伝って、その人とは別れました。
ひとりになって、河原を少し歩いて、また戻りました。
茶色いのが飛んでいるのがノビタキではないかと教えてもらったのが頭に残っていて、河原を眺めていましたが、よく見ると確かに何かが飛んでいました。
草につかまっているノビタキを撮っていたら、パッと飛び立ち、また近くの草に止まりました。
気になってその子を追いかけたところ、くちばしにトンボを捕らえていました。
ノビタキは苦戦しながらトンボを飲み込みました。
やっぱり雨の日はいいことがある。
そんな風に思いながら帰路につきました。
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