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探鳥会レポート<G橋編>2/3話 2023年4月 空の点

    先日、ニコ支部I分会主催の探鳥会に参加しました。
 場所はT川とK川が合流する河原でした。

 ウグイスの鳴き声を楽しみながら下流へと進みました。

 目の前の景色が急に広がりました。
 とても広い草原のように見えますが、起伏が多く、平らな場所ではありません。

 T川とK川がこの先で合流するそうです。

 ホオジロが近くの茂みにいました。
 スコープ隊が来て、焦点を合わせてくれました。

 小学生の子が参加していて、スコープを見て
 「かわいい!」

 参加者の、特にお姉様方が顔をほころばせました。

 たぶんみんなが思ったのは
 「ホオジロをかわいいと言ってくれる君もかわいい!」
 だったんじゃないかな、と。

ホオジロ

 「ここにはいい森があったんだけどね」
 「台風で流されてしまった」
 ベテランさんたちがそう話してくれました。

 森があったとは思えない地平線が続いていましたが、人の背丈くらいの若木が生えていて、近いうちにまたいい森が戻りそうでした。

 ピチュピチュピチュピチュピチュ
 足下から飛び立った小鳥が賑やかに鳴きながら空高く飛び立ちました。
 「あれはヒバリ」

 そう言われて視線で追いかけましたが、あっという間に空の点でした。
 まぶしくて見えませんでした。

 草原のあちこちの起伏は、川の流れた跡だそうです。
 目の前にある窪地は、以前は細い川が流れていたと言うことでした。

 「向こうの川に、なにかいるんじゃない?」
 川の流れが変わってしまったので、今、川がどのあたりを流れているかわかりません。

 探鳥会ご一行の中でふたり、手を挙げた人がいました。
 川の方まで歩いて行ってもいいという猛者です。

 猛者たちはもさもさと草が生えた窪地を降りて、対岸へ渡り(川は干上がっていているけど)さらに奥へと消えていきました。

 バサッ バサバサ……

 突然の闖入者に驚いて鳥が飛び立ちました。

 それを見て
 「コガモ」
 冷静に鳥を判定する探鳥会役員でした。

 モサモサした草をかき分けて猛者たちが戻ってきました。

 歩きながら猛者たちが
 「コガモがいましたー」
 その声に役員が「ありがとう~」と答え、ねぎらいました。

これは通りすがりのダイサギ

3につづく。


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