猛禽類を見ながら 鳥見散歩<T川原編>1/2話 2024年3月
探鳥会で知り合った方にスコープ隊のOさんという方がいます。
Oさんは時々、私に鳥の情報を教えてくれるようになりました。
鳥見ポイントも、そんなに遠方ではなく、わりとすぐに鳥を見つけやすい、初心者向けの場所を選んで教えてくれているように思います。
今回、教えていただいて、足を運んだのがT川原でした。
ちなみにOさんは近くで借りられる公園のトイレの情報まで教えてくれました。
いたりつくせりです。
川沿いの堤防の上は歩道になっていました。
一定の間隔を置いて、大きなカメラを三脚に乗せている人が何人もいました。
堤防から川へ続く斜面にはカラシナの黄色い花が満開でした。
川原は枯れた植物が地面に倒れて小鳥などが隠れるのにちょうど良さそうに見えました。
実際、小鳥が飛び回るのが見えました。
カメラを向けるとすぐに逃げてしまうのがホオジロでした。
地面ですましているのはツグミでした。
大きなカメラを構えて撮影している人を見かけました。
その方向を見てみると、川の上空をホバリング(空中静止飛行)している鳥がいました。
Oさんは鳥が良くホバリングをすると言っていたのを思いだし、撮ってみました。
「ミサゴ?」
川なので魚好きのミサゴがいてもおかしくないのですが、予想していない猛禽類の登場に驚きました。
少し歩いて行くと、年配のご夫婦と思われる二人に声をかけられました。
「あれってノスリかね?ケアシノスリかね?」
それらしい猛禽類が対岸の木の上に止まっていましたが、なにしろ遠いです。
正直に
「分からないです」
そう答えると
「飛ばないと、どっちか分からないよなぁ」
男性の方が独り言みたいに言いました。
ふたりと別れて、ここでOさんのフェイスブックを一度確認しました。
Oさんの鳥情報のひとつがケアシノスリでした。
ケアシノスリは白くて格好良い鳥のようです。
さっきのお二人が見ていた鳥は白くないので普通のノスリじゃないかなと思いました。
さらに進むと、カメラマンがぎっしり並んでいるところがありました。
仲良くしゃべりながら、川原を見ているようで見ていないような感じです。
カメラのレンズの先を見てみると、てんでバラバラの方向を向いていました。
川原をよく見てみると、木の上に猛禽類が休んでいるのが見えました。
白いきれいな猛禽類、集まっている人の多さ、これが噂のケアシノスリかと思いました。
カメラマンのレンズの狙いがバラバラなのは、飛び立つのを待っているからなのでしょう。
ここで来た道を引き返しました。
2につづく。
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