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青い鳥と黒い鳥 探鳥会レポート<A山編>1/2話 2024年5月

 先日、ニコ支部M分会の探鳥会に参加してきました。
 場所はA山のT温泉周辺です。

 空はすっきりと晴れて初夏の陽気でした。
 山の上なので、ふもとに比べたらマシという感じ。

 集まった人たちは双眼鏡で周囲を見ていました。

 「時間になったのでお集まりください」
 M分会長のかけ声で、参加希望者は集まりました。

 本日のコースの説明、施錠の確認などの連絡がありました。

 これから出発しようかというタイミングで、遅れて駆けつけた人がふたりいて、受付が始まりました。
 改めて出発しようとしたら、車が止まって、もうひとり遅れて駆けつけた人の受付が始まりました。

 「お待たせしました、出発します!」

 こういう時に、苛立ちを見せずにこやかに対応できるってすごいなと思いました。

 探鳥会ご一行は歩き始めました。

 どこかから鳥の鳴き声が聞こえてきました。
 でも、誰もそのことを口にしませんでした。

 少し進んだところで立ち止まりました。
 「オオルリ!」

 オオルリは空を背景にしているせいで、おなかは白く、背中は真っ黒です。

オオルリ

 スコープ隊が出てオオルリを入れてくれました。
 参加者は並んでスコープをのぞかせてもらいました。

 「真っ黒だねぇ」

 少しずつ移動して、かろうじて背中が青く見える角度を探して撮りました。

オオルリ
(少し移動して撮影)

 M分会長は
 「もう、オオルリが出ちゃった」
 そう言って再び歩き始めました。

 そのまま川沿いに歩きました。

 少し進んだところで足を止めました。
 「いた、カワガラス」

 私がシャッターを押したときは石の上にいて羽根づくろいをしていました。

真ん中の黒いのがカワガラス

 それなのに周囲で教え合っている声は「川の中」「今、石の上にあがった」とのこと。

 間違えて川岸のカラスを撮ったのかなと心配になりましたが、カワガラスでいいみたいです。

 そのとき、近くにいたニコ支部代表が言いました。
 「みつけた、クロツグミ。さっきからずっと歌っていた」

 代表が教えてくれた方向、松の枝の間から見えるのは間違いなくクロツグミでした。

クロツグミ

 歩き始めてすぐ、こんなにたくさんの鳥に会えるなんてすごすぎると思いました。

 ※でも、すごかったのはここまででした。

2につづく。


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