見出し画像

探鳥会レポート<N湖編>3/3話 2023年7月 花も楽しみます

 先日、ゆる支部主催の探鳥会に参加しました。
 探鳥場所はN湖です。

 参加者ご一行はダムの堤体を渡ってキャンプ場に向かいました。

ダムの堤体から

 このダムの堤体から見下ろすとひなたぼっこをしているヘビがたくさんいて、みんなでヘビも観察しました。

 「ここは鳥の会だよね?ヘビの会じゃないよね?」
 そう突っ込んだ人もいました。

 ダム湖に注ぐ沢のあたりで耳を澄ませます。

 ピンロロロロロ……

 特別に上等な笛で演奏しているような美しい響きはコマドリの鳴き声でした。

 参加者の一部は崖の下の方から見上げ、残りは離れたところから崖を見上げました。
 「そのあたりにいるよね」

 そう言い合ったのですが、姿は全く見つかりませんでした。

 少し進んだ先で鳴き声がして
 「これはアオジだね」

 足を止めて、しばらく林の上の方を見ていたのですが、アオジの姿は全く分かりませんでした。

 湧き水を飲める場所があって、その先がキャンプ場でした。
 この日は休日だったので、あちこちにテントが張ってあるのが見えました。

キャンプ場から見たダム湖

 先に着いた人が木陰で休んでお弁当を食べていました。
 そこで私たちも適当な草むらに座って持参したお弁当を食べました。

 今回は人数が多かったので、ひとり参加ひとり弁当だったのですけど、隣が近かったです。

 ベンチで食べていた人がスコープを取り出して焦点を合わせているのが見えました。

 隣の人と
 「何かいたんですかねぇ」
 そんな話をしながら大急ぎで食べました。

 食べ終わると片付けて、即そちらへ。

 「何かいたんですか?」
 「モズだよ、高原モズ」

 最近知ったのですが、高原で見られる色の淡いモズを「高原モズ」と呼ぶようです。

 高原モズもいるし、普通に色の濃いモズもいたそうですが、私は見つけることができませんでした。

 モズを見ようと人が集まっていたのでちょうどいいと思ったのか
 「鳥合わせをやります」
 という声がかかりました。

 鳥合わせは探鳥会で確認できた鳥を読み上げて確認しあう作業です。

 「コマドリ」
 「アオジ」
 「モズ」

 鳥合わせの最中、上空を猛禽類が飛びました。

 「あれ、なんだろう」
 さっと双眼鏡を取り出して構える参加者です。

 「尾羽に白いベルト……ハチクマです」

 ゆる支部には猛禽類が大好きな人がいて、その人が特徴を声に出してくれました。

 扇のように広げた尾羽に太陽の光が透けて、はっきりと白いラインが浮かび上がりました。

 ハチクマはゆっくりと飛んで見えなくなりました。
 太陽を背にしていたおかげで特徴がよく見えたのですが、写真に撮るには太陽の方向すぎて残念でした。

 「ハチクマを追加してください」

 そして、キャンプ場で探鳥会は解散となりました。

 参加者に江戸っ子みたいなお姉さんがいて、帰りにもう一度コマドリを聞きたいそうです。
 てやんでぃとは言いませんでしたが、そのお姉さんと一緒にコマドリの沢に駆けつけました。

 しばらく耳を澄ませていたのですが、恥ずかしがりなのか、コマドリはちっとも鳴きませんでした。

 帰り道はベニバナイチヤクソウという珍しい高山植物を教えてもらったり、ダムの堤体のヘビを見たりしながら駐車場まで戻りました。

ベナバナイチヤクソウ

 周囲にいた人にお礼を言って帰路につきました。

この記事が参加している募集

#アウトドアをたのしむ

10,437件

#散歩日記

9,915件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?