鳥見日記<W川原編>2/2 2023年4月 やぶこぎ散歩
鳥見仲間で茶飲み友だちのモカさんとW川原へ鳥見に行きました。
藪をかき分けて進んだ先で、生きものの死骸を見付けてしまいました。
ここで来た道を戻ることにしました。
帰りは少し足取りも重く、口数も少なくなっていたように思います。
静かな森の中、川のせせらぎの音をたよりに上流へ向かいました。
川の上流に行けば、浄水場の水路にたどり着けるので、道に迷う事は心配していませんでした。
意外だったのは、帰り道から急に鳥の姿を目撃するようになった事でした。
少し口数が少なくなったのがよかったのかもしれません。
モカさんが頭上を指して
「いた……レンジャク」
「え、まさか」
双眼鏡で確認すると、尾先の赤い色が見えました。
「……ヒレンジャク」
モカさんが指した枝には鳥が数羽止まっていて、どれも間違いなくヒレンジャクでした。
ヒレンジャクはヤドリギの実を食べるので有名ですが、この時は黒い実のなる木に止まっていました。
※パクリと黒い実を食べる瞬間は確認していないです。
もうとっくに海の向こうへ渡ったのかと思いました。
こんな所でヒレンジャクに会えるとはビックリです。
モカさんは
「いた、ダイサギ」
「いた、コゲラ」
などなど、次々と鳥を見つけてくれました。
モカさんは今度はイスを用意してゆっくり鳥を待ってみたいと言いました。
静かになったら鳥が出てきたので試してみたい、という事のようです。
イスに座って鳥を見るなら、その時はコーヒーを飲みたいなぁと、心の中で違う計画を練る私でした。
藪の間をかき分けて、川まで降りるときに使ったコンクリート製の水路まで戻りました。
男性と、男の子ふたりが水遊びをしていました。
網を持って、川に突っ込んで、何かをつかまえようとしていました。
お父さんらしき人が
「にぎやかにして、すみません」
と、声をかけてくれました。
その人は鳥にも詳しいのか
「ここはアオサギがよく飛んでいますよ」
などと教えてくれました。
堤防の土手を歩いて、横からヒレンジャクが拝めないかと思ったのですが、見つかりませんでした。
モカさんが
「いた、エナガ」
エナガがたくさんいました。
1つの枝に1羽止まって、もう1羽止まって
「2羽、並んだ」
と、言っているうちに1羽が飛び去りました。
エナガは動きが速いのです。
結局、私は撮れませんでした。
モカさんと
「そろそろお茶にしようか」
という事になったので、W川原をあとにしました。
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