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カワセミ出たら動けない 探鳥会レポート<S公園編>3/3話 2024年1月

 先日、ニコ支部M分会の探鳥会に参加してきました。
 場所はS公園で、川が近く、松が多く植えられている公園です。

 探鳥会ご一行の最後尾隊はカワセミを見つけてしまい、そこから動かなくなりました。

カワセミ

 「先頭はどっちに行ったのかね」
 「さあ」

 タイルを敷き詰めた広場の方に人がたくさん見えました。

 私がちょっとそちらに近づくと、手を振ってくれる人がいました。
 双眼鏡で見て、それが探鳥会ご一行だと確信しました。

 カワセミにとりつかれた最後尾隊は動きそうにありません。

 ふと、思いました。
 先に行った人たちもカワセミを見たいかも?

 私は先頭集団に近寄り、先導をしている役員のIさんに声をかけました。

 「カワセミがいたので止まっています」
 「やっぱり!さっき聞こえたのは自転車のブレーキじゃなかったんだ」
 (カワセミの声はチーー、自転車のブレーキ音に似ている)

 結局、最後尾が動かないので、先頭の方が迎えに行きました。

 迎えに行きつつカワセミをみんなで見ようとしたのだと思うのですが、カワセミは飛び去った後でした。

 先導のIさん、ガッカリ。

 探鳥会ご一行は公園を出て近くの川まで歩きました。
 ここは川幅のある大きな川です。

川原

 先に着いた人たちがスコープをのぞいていました。
 「タヒバリがいます」
 「タヒバリ!」

 川を一生懸命見たのですが、見つかりません。
 私はスコープを頼ることにしました。

 スコープ隊がかなり苦労して焦点を合わせてくれました。

 スコープを覗かせてもらうと、中州に石がゴロゴロしているのが見えました。
 ここまでしてもらって鳥を見つけられないのは失礼かと思って、見える範囲内を頑張って探しました。

 やがて白いおちりを見つけることができました。
 「いました!」
 なんとか見つけられたので、安堵。

 「イカルチドリ!」
 今度はそんな声が聞こえました。

 でも、見渡す河原が広すぎてさっぱり見つかりません。

 ここでスコープ隊がスコープを合わせてくれたので、甘えさせていただきました。

 今度は大きな石の上にちょこんと乗っていたので、すぐに見つけられました。
 それなのに、カメラを構えて見ると全然見つけられないのでした。

 探鳥会ご一行は歩き始めました。

 ヤマガラが熱心に木の実を集めているのを見ました。

 木の実の殻を拾って見たら、すごく堅いのでビックリしました。
 ハクウンボクというそうです。

ヤマガラ

 その先にあるバラ花壇の広場で鳥合わせをしました。
 鳥合わせというのは探鳥会で見た鳥を確認し合う作業です。

 先導をしたIさんが鳥の名前を読み上げていきました。
 「タヒバリ」
 「イカルチドリ」
 「ヤマガラ」
 「会えなかったカワセミ」

 「他に見た鳥はいますか」

 ここで挙手した人が言いました。
 「アオジを見ました」

 Iさんは首をかしげて
 「ビンズイじゃない?」

 そして、その鳥をどこで見たのか聞いていました。
 アオジとビンズイでは見られる場所が違います。

 聞き終わってからIさんは「それはビンズイだと思います」と言いました。

 ちゃんと相手の話を聞いて判断したところが好印象でした。

 次回の探鳥会のお知らせがありました。
 「気をつけてお帰りください」

 こんな感じで解散となりました。


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