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ありがとう、谷津干潟 探鳥会レポート<谷津干潟編>4/4話 2024年9月

 先日、日本野鳥の会東京支部の探鳥会に参加してきました。
 場所は谷津干潟です。

 朝、チラシを数枚挟んだ束を渡されましたが、その中に鳥合わせ用の鳥の名前が書かれた一覧がありました。

 今回の探鳥会用に、見られそうな旬の鳥をピックアップしてあるものでした。

 「カルガモ、何羽いましたか」
 「2羽」
 「!?」となる私。

 隣に腰掛けた少年の鳥合わせ表を横から覗いたら、鳥の名前に観察した鳥の数を書き込んでいました。

 こういうパターンは初めてです。
 鳥の観察数を書き込むと、記録としての価値も高いのだろうなぁと感心していました。

 見た鳥を読み上げて確認し合う所まではいつもの探鳥会でした。

 役員さんが
 「アカアシシギを今日始めてみた人?」
 私の他にたくさんの人が挙手しました。
 その数が多かったので
 「よかったです」
 嬉しそうに言いました。

 横浜支部の役員さんも参加していて、私に聞いてきました。
 「交通費の元は取れたかい」
 「はい、交通費以上の収穫がありました」
 そう答えました。

 駅までいちばん近道はこのまま進むこと。
 バス停の方向、谷津干潟センターにカフェがあるなどを紹介してから終了となりました。

 私はもともとセンターに寄るつもりでした。
 途中までリーダー役の方と同じ方向だったので一緒に歩きました。

 リーダーは
 「たくさんの人に鳥を見てもらえたことが本当に良かった」

 探鳥会、今回はちょうど干潟だったけど、毎回そうなのか聞いたら
 「探鳥会は日にちと時間が決まっているので、満潮の時もあります」
 「あぁ、やっぱり。今回は運がよかったんですね」

 谷津干潟には水路がふたつあって、そこから海水が入ってきていました。

 浅い水溜まりだった所は、足首くらいの深さの流れを作っていました。
 浅瀬にたくさんの魚が見えました。
 「あれはボラ。海水と一緒にたくさん入ってくる」
 「ボラですか」
 「こういうときは、ダイサギなんかは“稼ぎどき”」
 「なるほど」

ダイサギ
コサギ

 ボラはカワセミがくわえたらいい感じのサイズに見えました。

 「水面に泡が浮いているあれは、汚れているのではなくてプランクトン」
 「水の汚れをBODと言うのだけど、プランクトンが窒素や有機物を取り込むから、プランクトンがいるときの方が水がきれいなんです」

 「水の汚れをプランクトンが取り込んで、それをボラなどの魚が食べて、ボラを鳥が食べるんです」
 「海苔も有機物を取り込みます」
 「浜辺は天然の水の浄化装置なんです」

 リーダーの話は分かりやすくて面白かったです。
 砂浜は高度成長期に埋め立てられてしまって、すでに残り少ないけれど、大事にしたいですね。

 センター前でリーダーと別れました。
 「またぜひ足を運んで下さい」

 いいところだな、東京支部!と思いました。

センター内部

 センターのカフェでキーマカレーとスノーアイス“セイタカシギ”を注文しました。
 キーマカレーにレモンシャーベットが付いているのを知らなくて、来たデザートが豪華に見えてビックリしました。

キーマカレー
スノーアイス、セイカタシギ

 中村利和さんの写真展を見てから帰路につきました。
 写真の中からこちらに飛び出してきそうな迫力のあるヤマドリがよかったです。

表紙のミソサザイが最高ね✨


どんどん水位が上がっていきます。
ありがとう、谷津干潟!

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