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鳥見ハイキング3<キビタキ編>

    先日、A山へ鳥見に行ってきました。

 鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんと、ミソサザイの撮影を楽しんで、下山を始めました。

 途中で大きなカメラの人と遭遇しませんでした。
 「みんな帰っちゃったのかな」
 私がそう言うとモカさんは
 「何時間前の話だと思っているの」
 モカさんに時計を示されて初めて気がついたのですが、私たちは滝の前でかなりゆっくりしていたようです。

 今の時期に鳥屋さんに人気があるのはオオルリ・キビタキです。
 私たちも前の日にオオルリ・キビタキが撮れたら良いねと話していました。
 しかし、まったく遭遇することもなく山を下りてきてしまいました。

 最後に名残惜しむかのように歩調がゆっくりになります。

 私より目も耳も良いモカさんが先に見つけました。
 「いた、キビタキ」
 モカさん、ダッシュ。
 やはりすぐに見つけられない私。

 モカさんに迷惑にならないように、モカさんのカメラの向きからキビタキを探します。
 まぁ、やっぱり見つからず。
 モカさんが気を利かせて、教えてくれました。

 そこには鮮やかな黄色い小鳥がいました。
 一度見つかると、なぜ気がつかなかったのかと思うくらい、目に鮮やかです。
 枝から枝へすぐに飛んでしまいますが、キビタキはあまり遠くへは逃げない小鳥で、すぐに追うことができました。

黄色が印象的なキビタキ。

 私が見失っている隙に、モカさんはキビタキの動画を撮っていました。
 後で見せてくれたのですが「何か準備運動みたいなのをしていた」だそうです。
 キビタキが背中を膨らませたりしていたのですけど、可愛い仕草を見られて、内心かなりうらやましかったです。

 車に戻った頃には体が冷え切っていました。
 持参したドリップコーヒーの「モカ」を入れて、お互いの写真を見せ合いながら反省会をしたのでした。

きれいな色です。

(おしまい)

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