一瞬だけだった 鳥見散歩<M山とN湖>1/2話 2024年7月
鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんとM山に行くことにしました。
M山へは探鳥会で足を運んでいて、その時にサンコウチョウの鳴き声を聞きました。
サンコウチョウに会えるといいねとM山へ。
天気予報ははっきりしなくて、予報が雨になったり曇りになったりしました。
前日の夕方に「くもり」となったので決行したのですが、行ってみると霧雨のような細かい雨が降っていました。
雨雲レーダーにはうつらない雲のようです。
私はモカさんに提案しました。
「車でサンコウチョウポイントまで行かない?」
「いいよ」
サンコウチョウ狙いのカメラおじさんたちが車を路駐しているのをよく見ていました。
この日は雨だったからか、カメラおじさんはいませんでした。
車を降りて準備をすると、傘をさして歩きはじめました。
少し歩いたとき、右側の竹藪で、何か黒いものが落ちたのを見ました。
私には黒いものにしか見えなかったのですが
「いた、サンコウチョウ!」
と、モカさんが大興奮。
「長い尾が見えた!」
「そうなの!?」
わくわくとサンコウチョウが出るのを待ちました。
すると今度は鳴き声がしたのです。
ヒツキホシ ホイホイホイ
顔を見合わせて「おぉー」と声には出さずに言う私たち。
サンコウチョウはその後3回ほど鳴きましたが、それっきりでした。
しばらく待って、霧雨をたくさん浴びて、ようやく諦めがつきました。
モカさんが見つけたモズやキセキレイを楽しみました。
M山に登る道はふたつあり、車に乗ってもうひとつの登り口前に移動しました。
こちらはわりと本格的な山道です。
沢沿いに道を進みました。
探鳥会で来たとき、両方の道でサンコウチョウの鳴き声を聞いていました。
その鳴き声を聞いたあたりまで進みました。
少し暗い、ほったらかしの森です。
水が流れていて、葉が濃くて、サンコウチョウがすごく好きそうです。
ジジジ ホイホイホイ
こっちにもサンコウチョウがいた!と声には出さずに喜ぶ私たち。
サンコウチョウが来ないかしばらく待ったのですが、けっきょく近くに出て来ませんでした。
2につづく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?