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黒い地平線 探鳥会レポート<W遊水地編>1/3話 2024年3月

 先日、ニコ支部T分会の探鳥会に参加してきました。
 場所はW遊水地という広い葦原と広い貯水池があるところです。

 W遊水地の葦を焼くらしいと聞いたのは探鳥会の1週間前でした。

 焦げ臭さは消えていましたが、目の前に広がる葦原はいちめん真っ黒でした。

 葦は焼いたほうが春になっていい芽が伸びます。
 頭では分かっているのですが「うわぁ」と思いました。

 焼け野原を見渡しつつ車を走らせると、鳥が飛びました。
 鳥は無事のようです。

 かなり朝早く着いたと思ったのに、集合場所の駐車場にはのぼりが立っていました。
 みんな、早いです。

 受付に記名し、保険料として参加費を支払いました。

 朝早く来ていた顔見知りの人たちと
 「遠いところを朝早くからお疲れさまです」
 と、ねぎらい合いました。

 定刻になって「集まって下さい」と声がかかりました。

 T分会長から役員の紹介がありました。
 参加人数はいつもより多い50人超えだそうです。

 この日はゲストが参加していました。
 図鑑などの鳥のイラストを描いている谷口高司さんだそうです。

 日本野鳥の会で販売しているコンパクトな鳥の図鑑があるのですが、こちらは谷口さんが描いたものです。
 鳥合わせ終了後にグッズ販売なども行われるとのことでした。

 T分会長から
 「参加費が100円多いのですが心当たりのある方はいますか」

 これには、参加者は顔を見合わせるばかりでした。

 会員の参加費は100円なので、100円多く支払う方が考えにくいのです。
 (持ち主が現れなかった場合、支部の収入とするとのことでした)

 「じゃあ、いいですか」
 先導のKさんが歩き始めました。

 鳥にお礼を言うので礼子さんと呼んでいる方が参加していました。

 礼子さんは、列の前の方を歩くのが好きみたいで、私も一番前のあたりを歩きました。

 この日は風が強い日でした。

 風が強いと小鳥が飛びません。
 遠くの木にカラスが止まっているのが見えるくらいです。

カラス

 探鳥会ご一行は丘の上に登りました。
 見下ろす先に見えたのは焼けた葦原ばかりでした。

 先導のKさんが
 「そこにアオジがいました」
 そう教えてくれましたが、アオジは茂みに隠れた後でした。

 「チュウヒ!」
 スコープに入れてくれたそうなので列に並んでみました。

 スコープをのぞいてみたけれど、茶色い地面に茶色い鳥だったせいで分かりませんでした。
 移動してしまったのかもしれません。

 探鳥会ご一行は進みました。

2につづく。


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