内陸にカモメ 探鳥会レポート<T沼編>1/4話 2024年2月
先日、ニコ支部T分会の探鳥会に参加してきました。
場所はT沼という鳥が多い沼です。
わりとギリギリに到着。
大急ぎで受付を済ませました。
顔見知りの人たちとあいさつや雑談をしていたら、こんな声が聞こえました。
「あれってオオタカじゃね?」
さらにその人はスコープを合わせはじめたのです。
「えっ、オオタカ?」
「見てもいいですか?」
それを聞きつけたのはT分会長の奥様でした。
T分会長のサポートをこなすベテランの女性です。
持参のスコープをさっとオオタカに合わせ、集まっている人たちに「オオタカが入っています!」と呼びかけました。
鳥見界でこれができる人は格好良いです。
オオタカは水辺近くの廃タイヤの上に乗っていました。
駆けつけたT分会長は
「なんであんな低いところにいるんだろうね?」
首をかしげていました。
T分会長曰く、オオタカは高いところから獲物を狙う習性があるので、低いところにいるのは珍しいそうです。
定刻を少し過ぎ。
遅れてきた人の受付が終わったタイミングで始まりました。
この日は市民バードウォッチング教室という体裁だったので、T沼公園管理事務所長や、ニコ支部代表のあいさつがありました。
T分会長からコースの説明がありました。
また、先導、しんがり、真ん中を歩く役員の紹介がありました。
初心者がたくさんいるので、野鳥の会会員は声をかけて欲しいとのことでした。
「今、そこで鳴いているのはホオジロです」
あいさつの途中で不意にT分会長がそう言いました。
近くの木の上にホオジロが止まっていました。
ホオジロを見ていると、すぐ近くを大きな鳥が飛んで、沼に降りました。
「カモメ!」
「もっと右から見るといいですよ」
カモメがよく見える位置を教えてもらって、みんなで観察しました。
内陸まで飛んでくるカモメはそんなにたくさんいません。
まだ一歩も進んでいないのに珍しい鳥ばかり。
さすがT沼だと思いました。
2につづく。
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