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【違う視点で見る歴史】チャリティの帝国 もうひとつのイギリス近現代史

Audible読み放題です。

 イギリスはチャリティについて進んでいる、という根拠のない知識があってその答え合わせにもなるかなと思ったのですが、この本によればそれはチャリティについての一部だけだったと感じた1冊です。
この前「グローバルヒストリー」からのイギリス史もAudibleで読んだのですが、「チャリティ」というのをキーワードに歴史を俯瞰するのも面白いですね。

宗教・搾取、そしてライブエイド
もともとは宗教から始まった、というのは何となくわかるのですが、救いの手が及ぶのは一部の人、◯◯な人は自分のせいなのだから対象じゃない、だったり植民地ではチャリティをしながら、片方で労働力の搾取を行ったり‥と複雑です。
でもそれは「その時代では普通」だったわけでもしかしたら現代のチャリティもこれからどんどん変わって行くのかもしれない。
 非難されながらもこれまでとは違う救済の方法ができてそれに賛同する人が増えていってスタンダードになっていくという過程が面白いです。

そして本の後半には「ライブエイド」。やはり思い出すのはQUEENのライブ映像ですが、あのライブまでにながーいチャリティの歴史があったと考えると感慨深いです。

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