【耳読書の盲点と「日の名残」】英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか?
Audible読み放題。
以前から読みたいと思っていて偶然Audibleで発見、なんと「既読」になっているじゃないですか。
恐らく寝ながらそのまま最後まで読んで、起きたときは記憶になし、だったのでしょう。
改めて起きている時に読み直しました。ものすごく簡単に言うと使う表現によって、イギリスにおける「階級」が分る、という内容。
上品に聞こえる婉曲表現が上流なのかといえばそうじゃなかったり、職業によって呼び名が違うのは深い歴史的背景があったりと、事情は複雑です。日本の方言とはまた違う難解さを感じます。
またこの本にはたくさんの文学作品やドラマが紹介されるのですが、日本語訳だと理解できない階級の表現があったり(例えば使用する単語で言わずとも話し相手の階級を把握)と、翻訳者の方はきっと苦労されてるんだろうな、なんて思ったりもします。
それでサブタイトルにもなっている「執事の英語」になるのです。
執事を描いた小説といえばカズオ・イシグロの「日の名残」を思い出すのですが、原文はもしかしたら表現のみで階級を区別してるのかな?なんて想像しています。
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