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栗ご飯と黒枝豆


写真を撮るのを忘れたなぁと思ったけれど、美味しかったので書き残しておこうと思う。

昨日の日曜の午後。黒枝豆を購入するために、少し車で走ってもらった。運転するのは旦那さん。私は氣楽に助手席に座っている。

家から一時間少し走って、丹波篠山に到着。目当ての品物は「丹波黒枝豆」である。

普通の「枝豆」の旬の時期は夏場であって、ビールのお供に良いおつまみになるのは皆さまの知るところ。

「丹波黒枝豆」は「黒豆の未成熟」なのを「枝豆」として食べるもの。漫画「美味しんぼ」で取り上げられて有名になったらしい。

枝豆が大豆の子どもだとするなら、黒枝豆は黒豆の子ども。

グリーンの色鮮やかな枝豆に比べて、黒枝豆の方は色はやや黒くなりかけていて、枝豆より粒が一回り大きい。味も枝豆がやや青臭くさっぱりした味わいなのに比べ、黒枝豆の方はホクホクとした食感と甘みが特徴である。


毎年、この時期になると篠山に向かう街道沿いにはこの黒枝豆を売るテントや簡易直売所が立ち並ぶ。


昨日は篠山の中心地に近いお城跡の駐車場に車を止めて、お土産店が立ち並ぶ商店街を散策した。例年なら「味まつり」で中心街は近寄れないほど車が増える時期だけれど、コロナの影響でお祭りは去年も今年も中止。それでも季節の収穫物は同じように育つ。今年は少し人出も戻ってきたようで、商店街は結構賑わっていた。

お目当ての「黒枝豆」を2箇所で購入し、生の栗を探してウロウロしてみるがなかなか見つからない。その代わり「焼き栗」のお店が前より増えていて、そこここで栗を焼く釜からのシューっという音が蒸気と一緒に吹き出している。

でも、焼き栗じゃないんだよ。欲しいのは生栗なのよ。

ウロウロと商店街を往復して、最後に覗いたお店にあった!大きなサイズの生栗が入ったオレンジ色のネットが3つ。

収量が少ないのかな?とお店の方に尋ねたら、それもあるし、もう季節的に終わりの時期なんだそう。そうなんだ。じゃあ今週で良かったわ、と一袋いただく。「皮、剥きますか?」と聞かれる。見ると皮剥きの機械が置いてある。「渋皮まで綺麗に剥けますよ」

ちょっと心惹かれたけれど、そんなに大量に剥く訳でもないし、ぼちぼちと自分で剥くことにして断った。のちに・・・お願いしとけば良かったのにと後悔することになる・・・のを、その時の自分はまだ知らない。


ぶらぶらしすぎて、お腹も空いたけれど、帰る時間に終われるように篠山を後にする。来年は「味まつり」が開催されることを願いながら。

あ、でも祭りで人が多くなると、車の置き場所探しが大変になるんだった。それでもやっぱり、自由にお祭り、出来るといいよね。


家に帰り、昨日のうちに黒枝豆は茹でてしまった。鞘の片方をハサミで切って、塩味がしみやすくすることも、黒枝豆の時は難なくやれてしまう。

14〜5分グラグラと塩茹でし、味見を兼ねて1つ2つと食べてみる。甘い!ホクホクして豆とサツマイモを合わせたような味と食感。食べ始めると味見を忘れて止まらなくなる。


そうして本日。栗ご飯を作った。

皮付きのまんま、一晩冷凍し、剥く時に熱湯をかけると鬼皮が柔らかくなるとレシピサイトで見たのでやってみた。

熱湯をかけてしばらく置いたのち、栗のお尻のところに少し包丁で切り目を入れると、そこからは手で剥ける。超簡単!なんでも調べてみるもんだな。

そのレシピサイトには、うまくいけば渋皮もスルッと剥けると書いてあったが、そうは上手くはいかなかった。

渋皮も柔らかくはなっていたけど、手で取れるかといえば無理そう。仕方なく包丁でこそげ落とそうと頑張った。


あと2つ、のところでアクシデント発生。

ふやかしているので、栗が水分を含んでいる。それを指先で持ちながら包丁で渋皮を剥いているので、指先もだんだんふやけてくる。そうして指も徐々に疲れてくる。。。

あ!右手の親指の腹が栗と包丁の刃の間に引っかかった。。。痛くはないけど、氣になってみたら指の皮がスルッと剥けていた。いやー!


栗の渋皮を剥こうと頑張って、親指の皮を薄くだけれどスライスしてしまった・・・

昨日、篠山で「皮、剥きますか?」って聞かれたときに素直にお願いすれば良かったなと、絆創膏を貼った親指をみて思うのだった。


それでも、栗は近年になくすごく甘くて、頑張った栗ご飯はとても美味しく、幸せな夕飯になった。



秋の季節を実感の「栗」と「黒枝豆」を美味しくいただいたお話でした。



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