血圧って、本当に低いほうがいいの?


血圧が〜、血糖値が〜、検査の結果が〜要・再検査になったとかなんとか。。。

いつも言われているこれらの正常の範囲って誰がどうやって決めたんやろ?


CMで、テレビの特集番組で、ネットの広告で、ダイレクトメールで、いろんな媒体で流れているそれらの情報に触れるたび、いつも思うこと。

「何をもって正常って言ってるんだろう」「誰がどうやって決めたのかな」「基準値から外れたら病気なの?」「基準値内なら、健康ってこと?」

今日はそんなお話。

注:前回同様、医療および全てのお医者様を中傷する意図はございません


血圧のお話をしてみる。

私が小さかった頃は、血圧ってお年寄りになったら上がるもんって言われてた。年齢プラス90なんて言われてて、60代なら150、70代なら160を越えたとしても元氣なら大丈夫、そんなもんだろうって思ってた。

時代は移り〜成人病を防ぐには〜早期発見・早期治療〜と健診を受けるのが当たり前のようになり、血圧を下げるために減塩を!と言われるようになる。(本当にそうなのかな?ちょっと疑ってみてもいい?🤣)


基準がどんどん変わっていく不思議

そうして、長い間続いていた高血圧の基準も(160/95以上)から(140/90以上)になり、最近では上下どちらかが越えただけでも高血圧と言われるようだ。

CMで「血圧130越えたら○○茶〜🎶」なんてセリフが流れていて、多くの人の脳裏に「130越えたら高血圧なんだ、薬飲まなくちゃいけないんだ」ってイメージが定着してしまったんじゃないかと思う。(あのCMは罪作り😤)


なんで基準値を下げるのかな?下げることで病気が減るのかな?違うよね?下げれば該当する人数は多くなるはず。ということは??素朴な疑問。

老化していくと、人の血管は硬くなったり細くなったりして、そうなれば血圧をあげないと、末端まで血液は届かなくなるんじゃないのかな?

人は血液が流れることによって、酸素や栄養をカラダの隅々に届けて、帰り道で老廃物などを回収するように出来ている。でも、血圧を下げたら、その循環が崩れちゃったりしないのかな?


降圧剤を飲んだら・・・!

3年ほど前の夏頃、家庭用の血圧計で計った父の血圧が普段より高くて、実家近くのかかりつけ内科に行き、降圧剤を処方されたことがあった。普段120程度の血圧が180を越えるとビックリするよね。高齢者だから不安になったんだろう。

そうとは知らず、実家近くに行ったので一緒にお茶でも〜と両親を呼び出した。家から出てきた父の顔をひと目見て愕然とした。生気がなく、焦点が定まらず、心ここにあらずの表情。わかりやすく言えば「目を開けたまま寝ていて、その状態で歩いている」感じ。夏だというのに指先が白っぽくて、とても冷たくなっていた。

そんな状態でも「お茶に行こう」という意欲はあるようで、着替えて出てきたけれど、どうにもフラフラしている様子。

話しかけたら、一応は聞こえていて、寝ぼけてて若干ろれつが回ってない感じがしたけれど、受け答えは普通だった。氣分が悪いわけでもなく、頭も痛くないと言う。

「何があった?」と聞くと、上記のような話だったので、色々調べて色々試したら徐々に落ち着いたので、降圧剤を飲むのはやめてもらった。

まず、暑い時期で水分が足りてない。加えて暑さと冷房による温度差ストレス、カラダの中の冷え。夏バテ気味だったので栄養も偏っていたようだった。いわゆる自律神経の不調という感じ。

水分・入浴・食事の内容。結局はそこが肝なんだけれど、それらを1つ1つ改善させて、ひと月ぐらいかけて、降圧剤を飲まずに、残暑の頃には血圧は普通に戻った。

「ツボにお灸」も有効だった。高齢者でも割と安全に使える「せんねんきゅう」でツボを刺激する。

高齢者は体温の調節が難しいようで、特に春先の衣替えで薄着になると体に冷えが入り、それが夏場の体調不良(便秘・腸の活動不良)に繋がるよう。なので薄着になり始める4〜5月から、冷えに効果のあるツボを中心に温める。

それ以来、父の血圧は、波は時々あるものの、極端に上がり下がりせず順調に過ごしている。


この「かかりつけ医」(今は違う)は、やたらと薬を出すタイプの先生だということが、後々わかることになるんだけれど。

西洋医学としてはこれが正しい医療なんだろうけど、あのまま降圧剤を飲んでいたら〜と想像するのは怖いのでやめとこう。


そう言えば改善の途中、家庭用の血圧計は片付けてしまって、計れないようにもした。計り方に多分に問題がありそうだったから(笑)

(なんだかね、今から血圧計と戦うぞ!的に腕に力を込めて計るもんだから・・・そりゃ、変な数字も出るわね💦)


私は医療関係者ではない。もちろん何か重篤な病気が隠れている可能性だってあるわけで、そこは様子をみながら徐々に慎重に行った。


実は一度、病院へ行きました

当初は降圧剤を服用していたけれど、血圧はそこそこ不安定で、結構上下を繰り返していた。そこで不安になった父は地域の中核病院を受診している。

普段は外来診療をしていないという内科の医長さんがわざわざ出てこられて、大変お叱りを受けた。高齢者だけで病院へ行ってしまったので、私が後から追いかけて一緒に診察室へ入ったところ、初対面の先生の第一声は「心配性の方々のようなので、申し上げておきますが」だった。

耳を疑ったが、その後も女性の医長さんの言葉は途切れることなく「紹介状もなく、こんな程度で、この病院に来られては迷惑だ」という趣旨の言葉とともに、次のような言葉を怒りに任せた形でおっしゃった。

高齢者なので、検査はしません。若い人なら原因を調べて治療する意味もあるけれど、高齢なので治療する意味がない

そのようにおっしゃった医長さんの名前も顔も、もう忘れてしまったけれど。

確かに紹介状もなく、症状としては血圧が時々不安定になる程度で、患者さんが多くて待ち時間の長い中核病院へ行くことの是非はあると思う。だから、紹介状もなく・・・と言う言葉の方は、素直に申し訳なかったと思う。しかし後半部分の文言についても仕方ないと思えるほどには、残念ながら私は器が大きくない。

信頼して行ってるんだよね、病院を、お医者さんを。それを話も聞かずに一瞥して一蹴する態度は、仕事としては仕方がないのかもしれないけれど、人としてはどうかと思う。そして一度人として信頼できなくなったものは、もうどうしようもない。

この医長さんにとっては何歳からが高齢者なんだろう?何歳だったら検査してもらえたんだろう?ご本人は幾つになっても高齢者にはならないのかな? 考えても無意味だけれど、ふと思い出した時にはそんな風に思ったこともあった。自分の親だったらどうするんだろうな、とか。

もちろんいろんなお医者様がおられるのはわかっている。けれどかなり衝撃的なこの一件で、根付いてしまった不信感はなかなか払拭できるものではない。


人を観察せずに数値だけをみる医療、何かがあると「薬」を出しただけで片付ける医療、高齢だからと切り捨てるような医療、その中になんとも言えない氣持ちの悪さ、言い表せない疑問を持ち始めた、そんな出来事でした。

今日は血圧にまつわるお話でした。



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