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“Departure”について

今回は新作“Departure”についてお話します。
この作品は、2024年5月3日〜29日まで開催の私の初個展・ちりん作品展ーfantasiaーのメインビジュアルになっています。
ドドンと大きく、分割した絵を2枚のA0サイズで飾っています。

Departure

Description本文
『古い衣を脱ぎ捨てて 何色にも染まる羽を広げる。
暖かで落ち着く場所から離れ 未知の世界へ行く。
どんな景色が待っているだろう?
まだ少し怖いけれど、胸の高鳴りに身を任せて
飛び立とう。』

この作品は旅立ちがテーマです。
この女の子は蝶をモチーフにした妖精で、卵から幼虫へ、幼虫から蛹へ、蛹から蝶へ…といった過程を踏んでいます。
蝶になれたこの妖精は、育った木から離れて、遠くの新しい世界へ旅立ちます。

今回この作品を描こうと思った理由としては、やはり個展が関係しています。私自身、リアルイベントには一切参加した事がなく、初めての試みです。
人前に出る事で自分の作品の世界観を壊したらどうしよう、といった不安からなかなか今まで参加する事ができませんでした。
居心地が良かった家の中(作品の中で言うと、妖精が育った木)から飛び出し、リアルイベント(未知の世界、新たな出会い)に参加する事が私の中の大きな旅立ちの一歩になります。
少しの不安はあるものの、新しい出会いに胸を躍らせている気持ちを作品に投影できたらと思い、描きました。

制作過程

この作品が最初完成したのが4月前半。個展のお知らせをしないと!!と思い、死ぬほど焦ってほとんど寝ないで仕上げました。
というのも私の予定では三月いっぱいには完成している予定だったのですが、全くアイデアが湧かず
ぐるぐる考えているうちに時間が経ってしまい…。
友人クリエイターに、個展を開くことで思った事をテーマにしたら?とアドバイスを受け、どうにかこうにか完成しました。
私のXの投稿を見てくださってる方はご存知かと思いますが、このような絵で投稿していました。

これだけでも実は相当画像サイズが大きいです。データを3個くらいに分けて作りました。

このバージョンはイラスト集や個展のお知らせdmなどに使用しています。
最初はこれで良いと思いましたが、時間が経っていく内にもっと大きく作品の世界観を見せたいと思い、個展が始まる直前に急遽右側の部分を加筆しました。
個展会場入り口のポスターには横長になった作品が貼られています。

生で見ると相当大きいです…

本当は後ろに光に照らされた海がある設定だったので、描けて良かったです。羽もがっつり描いた事でよりインパクトのある絵になりました。

また、このポスターになった絵から更に細かく加筆修正したものが今作のnftになったものです。

大きいデータ×2で繋げて描いてるので、データが重すぎて画面が止まりがちでした…

雲を増やしたり、海をもっと綺麗に描き込んでみたり。画面右下に虹色のフレアを入れる事で作品がより華やかに。(おそらく構図的にも無いよりある方が見ていて気持ちいい)

今回私的にはだいぶチャレンジな色使いと言いますか。オレンジは一番苦手な色なのですが、思い切ってメインで使ってみました。こんなに上手く塗れたのは初めてかもしれません…笑

最後に

自分が普段思う事や感じた事を元にテーマを作り、制作しているので、個展を開かなかったらこの作品が生まれる事はなかったと思います。
また、この作品は新しい場所や新しい出会いを求めて旅立つ事がテーマですが、現在5/14時点で
既に新しい出会いやご縁が生まれました。
そういった意味で目的が達成されて、作品に重ねた思いも成就したなと思います。
(とはいえ個展もまだ中盤なのですが…笑)
個展についてはまた別でnoteにまとめようと思っています。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この作品以外にも展示用に新作2点描き下ろしたので、いつかその話にも触れたいです。
だいぶパワーを使いまくった日々だったので、少し回復してからまた制作していこうと思います。
次の作品もまた見てくださると嬉しいです。

おわり



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