新緑と夏の思い出
久々の夏日。
新緑の木々に照り付ける太陽の光で
葉一枚一枚がキラキラしていた。
私は暑すぎて
ペコちゃんTシャツ一枚で外出していたが
暑さと木々を見ていたら
ふと中学時代の夏休みを思い出した。
当時
長い通学路には自販機しか無く
田んぼや畑が続いていた。
暑い中ブラスバンド部四人での部活の帰り道皆喉がカラカラに乾き自転車を止め
ジュースを買う。
自販機前で皆と飲む冷えたジュースが体中に染みわたり
一呼吸。
セミの声と田んぼ、時折聞こえる風鈴の音。くだらない話で笑う声。澄んだ川の水。山々。
それぞれの楽器パートを歌いながら帰る。
アカペラ即興アンサンブル。
懐かしい気持ち。匂いを思い出す。
あの頃は仲間と自転車があれば何処にでも
何でも出来る気がした。
皆は元気だろうか。
暑い五月の午後ふと故郷を想う。
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