プレートテクトニクスと大地形と小地形の概要 #1

★プレートテクトニクス
 プレートの動きから地表が動いているのではないかという考え方をプレートテクトニクスという。
 また、地殻変動の原因として説明する理論である。


★大地形
 大地形は内的営力(内作用)によって作られる。

 内的とは、そのままの意味で内部にという意味である。
 営力とは、地球の表面に作用して、それを変位、変形させて地形をつくる力である。

 つまり、内的営力とは、地球内部の作用によって引き起こされる地形を作る力である。
 具体的な例は、火山活動、地震、地殻変動(造山運動、造陸運動)がある。

火山活動には火山灰、溶岩流による土壌の変化、陥没、火口湖の生成、土石流などにより地形に大きな変化を与える。
 地震には、断層、隆起、陥没、山崩れなどにより地形に大きな変化を与える。
 地殻変動には、造山運動による断層や褶曲(しゅう曲)を起こして丘や山地を形成したり、造陸運動によって隆起、沈降などが行われ、大陸規模で地形に大きな変化を与える。


 境界は以下の3つに分類出来る
・広がる境界(発散型境界)
 マントルの上昇部に位置し、内部からマグマが広がり、プレートが左右に押されて境界部が境界から見て広がる動きをしている境界を広がる境界という。
ほとんどの広がる境界は海底に存在する(海嶺という)が、一部は地上でも存在する(地溝という)ので、目で見ることが出来る。

例) 大西洋中央海嶺(海底)、アフリカ大地溝帯(グレートリフトバレー)(海底と地上)、アイスランドの中央部


・狭まる境界(収束型境界)
 狭まるという文字通り、プレート同士が近づく境界である。大陸プレートと海洋プレートあるいは、海洋プレート同士がぶつかる沈み込み型と大陸プレート同士がぶつかる衝突型がある。

 沈み込み型は大陸プレートと海洋プレートの比重の違いで起こり、比重の大きいプレートが比重の小さいプレートの下に沈み込む。境界部に深い海溝を作る。

 比重 : 大陸プレート < 海洋プレート
大陸プレートに海洋プレートが沈み込むとき、大規模な摩擦を起こしマグマだまりを発生させるために海溝に平行するように火山列が出来る。
 火山列は地上にも海底にもどちらにも現れる。


 衝突型はどちらも比重が軽いためにどちらも沈み込まずに境界部が隆起し続け、山脈が作られる。
 この作用で形成される山脈や地形には、褶曲(しゅう曲)がよくみられる。
 また、標高の高い場所でも、昔は海底だったところがあり、アンモナイトなどの化石が発見出来る。

例) 日本海溝(沈み込む型)、マリアナ海溝(沈み込む型)
  ヒマラヤ山脈(衝突型)、アルプス山脈(衝突型)、ウラル山脈(衝突型・跡が発見されている)


・ずれる境界(トランスフォーム型境界又はトランスフォーム断層)

例) サンアンドレアス断層(アメリカ)、北アナトリア断層(トルコ)


★小地形
 小地形は外的営力(外作用)によって作られる。
 
 外的とは、そのままの意味で外部にという意味である。
 つまり、外的営力とは、地球外部の作用によって引き起こされる地形を作る力である。
 具体的な例は、気温の変化、結氷融解、雨、風、氷河、河川、地下水、海水、生物がある。
 
 岩石が風化し、土壌を形成し、雨、風、河川、氷河、海水などによって岩石や土壌が侵食され、運搬されて、最終的に別の場所に堆積して、地形を変える。


大地形と小地形のもっと細かい解説はまた次回していきます!
次回もお楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?