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「おざなり」か「なおざり」か分からなくて調べたらさらに分からなくなった話

 私は言葉を大切にしたいと思って生きています。しかし、いつも分からなくなることがありました。「おざなり」と「なおざり」です。そこで、調べてみたのですが、さらに分からなくなったという話です。そして、この世界には知らない知識が無限にあり、知っても容易に理解できないことがあると心にとめようと思った、という話です。ヘッダーは、最近暑いので少しでも涼しくなるように、実家の近くを流れる小川の写真です。

 調べてみて初めて知ったことは、どちらかが正しいという訳ではなく、両方の言葉が存在し、その意味が違うということです。上記のサイトによれば、「両方に共通している部分は、「いい加減な対応だ」ということ」であり、「そして異なるのは、「おざなり」は「いい加減ではあるにせよ、何らかの対応をする」のに対して、「なおざり」は「多くの場合、何の対応もしない」ということだそうです。

 これまでは、分からないことを調べると、はっきり分かってすっきりすることがほとんどでした。しかし今回は、調べたことでさらに頭が混乱に包まれました。まさか、どちらかが間違いなのではなく、しかも両方の意味が似ているなんて・・・。やっぱり世界はまだ知らないことばかりだと感じました。

 ある程度、調べものなどをする仕事を続けていると、自分なりの知識の体系が形成されていきます。しかしそのとき、「知らないことなどほとんどない」という感覚や、「調べればすべて正しく明確に理解できる」というような考え方を持つようになったら、気をつけなければならないと思います。

 私たちには知らない世界が無限にあり、調べてもすっきり理解できないこと、知ることでさらに疑問が深まることがあります。そんなことを改めて心にとめようと感じさせてくれた二つの言葉でした。

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