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褒められ待ちの推し

ライブ会場横に書店があったので、その中の文具コーナーで私は青系色の封筒だけを買った。
大きさが十分あるタイプ。

とはいえ、推しの彼に次に手紙を渡せる機会は全く検討がつかない。
彼は「自分の手元に届くまでに時間がかかるから持ってきて欲しい」と言っていたのに、ライブ会場で入り待ちをしていたら「待ち伏せはしないでください」って言うのである。

えーと…じゃあ、あなたがライブ終わった直後にステージに上がって手紙を渡したらいいんですかね?
このまま彼への手紙に書いてもよかったけど…

会場外で待ち伏せしなくても手紙を渡せそうな会場は一つだけ候補があるけど。
近年では頻繁にはそこのライブはされない様子。

でもさすがに5回も手紙を書くと、徐々に落ち着いてきたというか。わたしも大した表現力がないので、毎回目新しい内容を書ける物ではない。
最近ではTwitterで良いツイートをする方をたくさん見るので、わたしがヤイヤイ言う必要はないよね…と表現力の壁を感じる近頃なのである。

彼は以前ライブ中のMCで「批判的な意見は聞きたくない」と漏らしていた。
それなりに辛い過去があったのかもしれない。
せっかく意見をくれるなら、好意的なものだけが欲しい、というのは正直な彼らしいと思う。

「大好きです」と言われるだけで気分がよくなる様子の彼なので、褒め称える能力のあるファンが適材適所でツイートしたらいいと思う。

わたしのTwitterアカウントを認知されてしまった様子なので、彼以外のアーティストの作品についてツイートすることもしにくくなった。
彼は自分のことだけベタ褒めされたいみたいなのである。まあ作品を作る方は大体そうかもしれないけど。
自信があんまり持てない人なのかもしれない。
ライブでも客の様子を確認している様子を感じる。
まあ相手(客)あっての仕事ではある。
彼は自分にベタ惚れしているファンを必要としてるんだな…と当たり前みたいなことを今更ながら思うのだった。
私に元気と時間があるときは推しの彼が喜ぶツイートをしたい。
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コレが彼への最後の手紙になるかもしれない、という覚悟で書いた。
手元に下書きがある。面白味がないけど差し障りない無難な内容なんじゃないかなと思う。

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