#22 こころの大掃除

 僕は部屋の掃除や片付けが絶望的に苦手だ。たまに「掃除が好き」という人がいるけど、その人たちの気持ちはギリシア語なみに(僕にとっては)理解できない。でもアイロンがけは好きで、それを話すと「お前こそ意味わからん」とよく言われる。まぁ、自分でも矛盾してるなとは思ってるけど。

 いま僕は2DKのマンションに住んでいる。このうちDKは割と綺麗に片付いているほうだと思う。ついこの間までDKすらもゴミ屋敷よろしく足の踏み場もない状況だったけど、僕にとってDKは食事や晩酌をする憩いの場。せめてそこくらいは気持ちよく使いたいぜということで重い腰を上げて1日がかりで大掃除したのが1ヶ月くらい前のことかな。誤解はないと思うけどDKってダイニングキッチン。ドンキーコングじゃないぜ。

 寝室と作業部屋が大変なことになっていて、そろそろ本格的に片づけないと真剣にまずいぞってくらいになってきた。これまでは、アルバム作業があるから...と言い訳を繰り返してきたけど、そんな言い訳している前に早く片付けないと安全な生活が脅かされるぞってレベル。そんなことを、その汚い作業部屋でnoteに書いていますけれども。コーヒー飲みながら。


 今日のテーマは「こころの大掃除」です。


 よく、精神状態と部屋の綺麗さは関連すると言われる。この見解、僕は本当だと思う。部屋の片づけなんて、気が付いた時に決まったものを決まった場所に戻せばいいだけなので、「効率」という観点から考えると、使い終わった瞬間にしまうことがベストアンサーになる。それが最も効率的で、結果的に手間もかからないし面倒も省けるので、実は「面倒くさがりほど部屋は片付いている」ということになる。「面倒くさいから部屋が汚い」のは論理的におかしい。そういう人は面倒くさいのではなくて、近視眼的で、その一瞬のことしか考えていなくて、未来なんてどうでもよくて、もしかしたら彼氏や彼女が片づけてくれるか、たまたま様子を見に来たお母さんが掃除機をかけてくれるのを待っているだけで他力本願とさえ言える。僕を筆頭にね。。。

 それは言い過ぎとしても、「面倒くさいから部屋が汚くなる」ことはあり得ないと思う。部屋が汚くなってしまう原因は、他のことにあるわけで、片付けができない人は「自分は怠け者だ」なんて自己嫌悪に陥る必要はない。というか、それよりもっと深刻な問題が原因かもしれない。
 片付けよりも優先されることが他にあるから片付けができていないというだけなので、その優先していることは何だ?っていうことで。その場で片づければ掃除なんて5分やそこらで終わるはずなので、それができないほど優先してしまっているものというのは仕事や趣味ではないと思われる。例えば疲れとか。ご飯食べてビール飲んで、疲れ果てて風呂にも入らずそのまま寝てしまう。あるいは悩み事があるとか。何かが不安でしょうがなくて、それにこころ奪われるあまり片付けができず、食べ終わったコンビニ弁当をついつい机の上に放置してしまう。ごみを捨てるなど1秒でできます。それができないほど、何かを抱え込んでしまっているというね。

 粘着質な性格の人も片付けが苦手な傾向にあると思う。粘着質というと言いかたが良くないけど、要するに何かに固執してしまう人ね。モノを捨てようと思ったとき、「これは小学校の修学旅行で買った思い出の品だ」とか、「これは元元元元カノからもらった大切なキーホルダーだ」と思い出してしまって捨てられない。それくらいなら良いかもしれないけど、映画の半券とか旅行に行った時の一日乗車券みたいなやつとか、そういうのも捨てられないとなると厄介だ。物理的に部屋が汚くなるのはもちろんだけど、そこまで固執してしまうと人間関係にも影響するからね。何気ない優しさを神のように崇めてしまったり、どうでもいいメールに気が付かなかっただけでものすごく怒ってしまったり。

 その相手に迷惑というより、そうなってしまったら自分が辛いと思う。だからまず第一歩は、映画の半券を勇気出して捨てることだったりするんじゃないのかな。

 さて。スタジオの掃除いつやろっかな。。。。。。。

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