9.染まる

7月2日、「超NATSUZOME2022」という野外アイドルフェスに行った。
「夏を初(そ)め、夏を染めるアイドルフェス」
というキャッチコピーだ(公式Twitterより)。

残念ながら(?)私の夏はお台場のリリイベで既に始まってしまっていたが(No.6参照)、いよいよ夏本番と言わんばかりの暑さとセットリストで思う存分夏を感じた。
この日も残念ながらリーダーが体調不良で欠席だったが、推しの代打もいい意味で緊張感が取れてきて安定していたように思う。

『Summer☆Wave!!!』の歌い出し「あれから会えなくなるなんてね なんて神様は意地悪なの?」という歌詞が自分にとってこれが最後の夏だということを改めて認識させた。切ない。
私にとって初めての幕張でのNATSUZOMEは最後のNATSUZOMEでもあった。

せっかくのフェスだし、SUPER☆GiRLSの出番後も前から名前は聞いているが観たことがないグループや、昔の知り合いが今通っているグループ、シンプルに好きなグループなどを観て過ごした。こういうときに知っているグループが多いとなんだか得した気持ちになる。
思わず唸ってしまうくらいのパフォーマンスをしたり、目を引くビジュアルのアイドルがたくさんいた。未だにマスク着用で声こそ出せないが、好きな曲のイントロを聞いてステージの方へ駆け出すヲタクや、会場が一体となったラスサビマサイなどを見た。
アイドルっていいな、最高だなと思うフェスだった。

でも、この日特典会で「初めまして」をするアイドルはいなかった。
あと半年でアイドルヲタクを辞めようとする自分が、今から新しく他のアイドルと関係性を築く意味がないと思ってしまっていた。
そんなに重く考えずに初チェキを撮りに行くことも出来たはずだが、なんだか申し訳なくて出来なかったのだ。

そこで改めて、自分が深く推しに染まっていることに気づいた。
色褪せることなく、綺麗なままでいたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?