18.慣れ

慣れることはないはずの感情に、慣れてしまった。

この夏、推しにとってたくさんの「最後」があった。
フェスに出れば「このフェスはもう最後」、
遠征すれば「この地方ももう最後かも」、
推しがこだわって準備してくれる浴衣姿だってきっと最後だった。

その事実は変わらないはずなのに、発表当初より感じる寂しさがどんどん浅くなっている気がした。
分かりやすく言えば「慣れていた」。
夏だからライブに出る頻度が高いとはいえ1回1回のライブに対する自分自身のモチベーションが下がっていることも増えたと思う。

でも時計の針の速度は変わらずに、タイムリミットは迫り続けている。
その事実に焦っていた。
自分自身の気持ちが乗らないまま時間が過ぎるのがとても悔しい。

どうにか危機感を取り戻そうと、すがるような思いでこのnoteを最初から読み返した。
そこには大好きな推しの幸せな卒業を願う自分がいて、自分が書いた文章なのに胸が締め付けられるような気持ちになった。

卒業発表当初と全く同じ気持ちにはもう戻れないが、また今日から改めて推しを真っ直ぐ見て残りの期間を過ごそうと思った。

週末(8/20)には9人最後のイベントがお台場・ダイバーシティ東京プラザ フェスティバル広場で開催される。
(メンバーの竹内ななみさんが大学受験のため活動休止し、戻ってくるのは来年の3月末予定で、彼女が戻ってくる頃には推しと金澤有希さんが卒業してしまっているため。)
正直、ここで現体制見納めというのはまだ実感が湧いていない。卒業公演が9人じゃないなんて全く思っていなかった。
だけどそれは竹内さん本人にとっても苦渋の決断だったことは想像に難くないので、いい結果が聞けることを楽しみにしつつ、背中を押してあげたいと思う。

そして、9人のSUPER☆GiRLSの姿をちゃんと心に焼き付けたい。

心なしか早くなった夕暮れに、あっという間に夏が終わろうとしていることを感じる。

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