32.あと2回
推しが事務所を退所する日が発表された。
卒業公演の延期日程が2/10なので、裏を返せば「2/11~15の間もSNSの更新や配信がある」、ということになる。
個人的には推しの姿を最後に見るのはライブがいいのだが、そもそも卒業公演でも終演後特典会があるし、これまで見送ってきたスパガメンバーもみんな最後が配信だったのでまあ納得はしている。
卒業メンバーへのファンレターの送付期限が1/31なので、配信やSNSで卒業公演の感想を伝える機会があることもありがたいと思っておこう。
これはワンマンの延期日程が発表された時から分かっていたことではあるが、私はあと2回(厳密には2日間で3公演)しか推しのライブしている姿を観ることができない。
そもそも延期されていなかったら1回(1日で2公演)だったしもう終わっているはずのことなので未だになんだか不思議な気持ちだ。
私は脳内お花畑ヲタクではないので、卒業延期に関して「推しと過ごす時間が増えて嬉しい!」とはあまり思っていないし、公演数が増えたことも「1公演でも多く推しが観れて嬉しい!」とも思っていない。
(脳内お花畑ヲタクはそれはそれでいいと思います、趣味なんだから楽しいのが1番だし。)
もちろんそういう気持ちが全くないわけではないが、卒業前の複雑な心境で過ごす時間が延びたことは純粋に辛かったりする。
推しのことが好きだからこそ、別れが寂しいからこそ、予定通りに年内でスッパリ終わってほしかったのだ。
まあこちらがどんな気持ちでいたとしても、1/29と2/10の2日間しか推しのパフォーマンスを観られないことに変わりはないのだ。
公演が無事に行われること、
自分がその場に立ち会えること、
どちらも当たり前じゃないとこの2ヶ月で改めて学んだので、それが叶ったときにはしっかり噛み締めようと思う。
推しは、最近配信で今期のドラマの話をしている。「罠の戦争」というドラマをとても気に入ったらしく、観るように勧めてくる。
私は、「最終回を迎えるころにはもう会えない」という事実を認めたくなくて、未だに観れていないのだが…
その話をする中で「2/16以降はどこでその話するの?」と冗談っぽく退所後のことを聞いたヲタクがいた。
「どこでもしないよ」が推しの答えだった。
それでいいし、それがいいと思う。
予定通りに卒業していたら勧められることすらなかったそのドラマを、私はどんな気持ちで観るのだろうか。
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