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フリクリ「オルタナ」「プログレ」を見てきた感想

※本当に見てきた感想をぼやぼやしているだけなので、考察とか解説とかはほとんどないです。

フリクリ劇場版「オルタナ」「プログレ」両方見た感想をせっかくなのでつらつら書いておこうと思う。私ははじめ公開された「オルタナ」を見た時、目の前で展開される新しいフリクリを受け入れることができなかった。でも、「プログレ」を見た今ならちょっとわかったことがある。

「オルタナ」について

無印の「フリクリ」は、あの時代、あのスタッフで作ったから「フリクリ」ができた。もし、「フリクリ」が今の時代にはじめて作られたら、どんな作品になっていただろうか? 「オルタナ」は、そんなif的な作品だったんじゃないかと私は思っている。今の劇場版アニメ作品はめちゃくちゃきれいだけど「オルタナ」の映像もすごくきれいだったし、女子高生たちの描かれ方も、心の機敏の描かれ方もリアルだった。スマホの画面がバッキバキだった描写には「こういう子いるな〜」ってなって一気に好感度が上がった。掘り下げが足りないように感じるキャラもいたけど、出てくるキャラクターそれぞれの掘り下げも丁寧にされている。the pillowsの音楽の使い方も巧みだった。今の時代に、無印を経ずにいきなり「フリクリ」という作品が登場したらこんな感じだったかもしれない。たぶん、全く「フリクリ」に触れたことがない人が「フリクリ」に初めて触れるのにはいい入門的な作品なんじゃないだろうか。でも受け入れることができなかった。たぶん、目の前のハル子さんをフリクリ終了後に膨れ上がった自分の中のハル子さんを結びつけることができず、ハル子さんの姿をして、ハル子さんの声をしているこいつは誰だ? という気持ちになりイマイチ没入できなかったのが原因だ。

「プログレ」について

「フリクリ」は6話分のアニメを劇場用に一本にしたものである。「プログレ」は各話を、それぞれ別の「フリクリ」が好きな監督たちが手がけている。だからこそ無印の「フリクリ」本編のキャラがチラッと出てきたり、関わりのあるキャラクターが出てきたり、アトムスクを追っていたりなど、原作をなぞったファンの見たいシーンを作ってくれている。
しかし、「プログレ」に出てくるのはハル子さんではなく、ラハルとジンユという、ハル子さんから分裂したふたりだ。これ私の勝手な妄想で申し訳ないんだけど、フリクリ大好きな監督さんたちだからこそ、恐れ多すぎてハル子さんそのものを描くことはできなかったんじゃないかなと思ってしまった。でも、ハル子さん本人ではないとはいえ、ラハルは「オルタナ」のハル子さんよりもよっぽどハル子さんらしさを感じた。
はじめキャラクターを見たときはピンとこなかったが、私はハル子さんの理性的な部分であるジンユのキャラクターが好きになった。ヒドミちゃんも好きなんだけどすぐに思い浮かぶのはジンユだったのはなんでだろう……。「オルタナ」はキャラの掘り下げが結構あったがそれに比べるとキャラの掘り下げは少なかったし、ヒドミの夢など回収されていなかった伏線も多かった気がする……。作品自体は面白かったし、円盤も欲しくなったけど!

「プログレ」が好きだし面白かったが、「プログレ」はフリクリの枠を破ることは出来なかった印象がある。「オルタナ」はそういう意味では全く新しい「フリクリ」を見せることには成功してるのかなと。とりあえずは「オルタナ」と「プログレ」、両方面白かったし2018年というあれから18年経った年に、劇場で見ることができて良かったなと思ってます。

#感想 #映画感想 #フリクリ #FLCL  

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