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オーストラリアの薬事情


最強のプレゼント

母の日が終わり、オーロラに現を抜かしていたら、子供から最強のプレゼントをもらった…
そう… 風邪だ。しかも、今回のは数年ぶりとも言える最強のものだった。
まずは上の子が寒いと言い出し、食欲が全くないから始まり、絶対にうつると思ってた2日後には下の子と一緒にダウン。
昔、母が言っていたが子供からもらう風邪が一番しんどいと。
その言葉通りだ。

オーストラリアの病院事情

まずは、こちらではGP(General Practitioner)に行かないと専門医のは会えない。日本のように、耳が痛いから耳鼻科へ行こうとか、皮膚が荒れているから皮膚科に行こうというのはできない。

……… 正直、面倒。

日本人の私からしたら、自分で何となく判断できるものに関しては、専門医に直接、連絡を取りたい。
しかし、ここではGPに行って、GPのドクターが専門医の紹介状を書き、それを持っていないと次の病院へ行けない。さらには専門医の予約はとても混んでいて、今、この時点で診てもらいたいのに1-2ヶ月後…もしくは半年後、というのだってザラだ。もちろん、緊急性のあるものは救急で診てもらえるが、それ以外は完全予約制なので待つのみ。

ちなみに、オーストラリアの救急車はタダではない。
救急車保険に入っていれば使用時にお金は発生しないが、入っていなかったら約1300-2000ドル(今で言うと日本円で13-20万円)かかるので要注意だ。

じゃあ、GPってすごいの?

正直、運でしかないような気がする。そもそも、体調不良でしんどい時に、運転して遠くまで病院に行くのは辛い。そうなると、あれば徒歩圏内、もしくは車でも10分圏内が望ましい。
そんな中、すてきなGPに出会えるというのは奇跡でしかないと思う。
上の子が小さい時は、よくGPに連れて行っていたが、「何かの感染でしょう」と言われ、「パナドールを飲ませて様子見て、2-3日しても症状が良くならなければ、また来てください。」と、毎回のように言われた。
しかも、日本のように医療費は安くないのに、(場所にもよるが基本、毎回40ドル、つまり4−5000円前後ははかかる)医者に診てもらっても、市販の薬を飲むように勧められるだけなので、GPには行かなくなったのが正直なところだ。
子供がよっぽど耳が痛いとか咳がゼーゼーいうようなひどい咳が長引いた場合以外はまず行かない。

薬の成分量

以前、オーストラリア人の友達が日本に住んでいた時、風邪薬を買って飲んだがあまり効かなかった、よく見たら成分が低い、というようなことを言っていたのを思い出した。
こちらでは、先にも出したパナドールというものが主流で、風邪引いたら何でもパナドール。頭痛、生理痛もパナドール。
彼の言葉が気になって思わず、成分を調べてみた。
(専門でも何でもないので、あくまでも一般人が成分表からみたものという点を理解していただきたい。)

パナドールは1錠500mgのパラセタモール含まれていて、大人は1回につき2錠服用。つまり、1000mgのパラセタモール。
パラセタモール、別名アセトアミノフェンとして日本では呼ばれているようだが、これが含まれる市販の風邪薬の代表としては新ルルAゴールドDXのようだ。
使用用法を読むと、1回の服用量に含まれるアセトアミノフェン量は300mg。その他にも抗ヒスタミン剤、気管支拡張剤なども含まれているので、薬の用途としてはパナドールとは異なってくるか、オージーの友人が言っていたことも全く間違いではなかったようだ。
ただし、調べてみるとアセトアミノフェンの内服容量は体重1kgにつき、10ー15gと決まっていて、服用しすぎると肝臓に負担がかかってしまうようなので注意が必要だ。

コロナの時に感じたことを思い出した

オーストラリアでは、日本より厳しい措置が敷かれた州もあり、コロナ中は外出禁止令、買い物も家族で1人だけしか行けない、半径5km圏内の移動のみなど様々な規制があった。中でも、ワクチン接種をしていない人は、職種によっては仕事ができない、海外渡航はもちろん、州を跨いでの移動も禁止などがあった。
ワクチンに対しての意見は人それぞれなので、ここでは触れないが、子供のワクチン接種は5歳以上で任意となっていた。当時、上の子は対象年齢だったので調べて、家族に医師がいるので相談し、ワクチン接種をすることにした。
子供は体が小さいので、1回の接種量が少ないのは理解できた。
しかし、ふと、私はどうなのだろうか?と、ワクチン接種待合室で思った。
どう考えても、隣に座っているオージーよりも縦にも横にもサイズが小さい私は、この人たちと同じ量のワクチンを打つのか?と。
なので、薬もそうなのかと、思った。
日本で市販で売られている薬を、こちらの体の大きい人が飲んでもそりゃ効かないんじゃないか、と。

豊富なサプリメント

オーストラリアに限らず、日本より海外の方がサプリメントが充実しているイメージがある。どちらがいいという訳ではなく、日本は昔から、食事から栄養を摂取しようという意識が強く、海外ではどちらかというと、栄養を食事から摂ろうなんてサラサラ思っていないんじゃないかと感じる時ですらある。(それは、子供のお弁当を見ても感じるので、いつかここで紹介しようと思う)
サプリメントの含有量を見ても、例えば日本でビタミンCのサプリメントを買おうと思って含有量を調べると、オーストラリアの何分の1しか入っていない!なんてことも多い。やはり、含有量。きちんとチェックしていこう。

日本帰国時には薬を持って行こう

そんなに体の大きな主人ではないのが、成分量を調べてしまったので今後は日本帰国時には必ず薬を持って行こうと思った。
今まで、子供は普段使っているものの方がいいと思っていたので、こちらから持参していたが、これからは大人用も持って行く羽目になりそうだ。
もちろん、日本人の私にとっては、症状によって種類が豊富な日本の薬の方が安心なので、これからも日本の薬を飲むだろう。

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