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意欲の引き出し方 料理編

「この人は俺が絶対に変えてみせる!!」と意気込んで結婚したちーぱです。今日も暑い日でしたね。

親バカならぬ夫バカですが、容姿端麗で仕事もまじめにこなす。でも、人付き合いに少々難あり。プライベートでは興味の差が激しく、結婚当初は料理したことない、洗濯したことない、結婚してすぐ夫の名前を書けと言われ、どういう字だっけ?生年月日?しらない。勤務先?なんだっけ?という始末。

ダイヤの原石に見えた妻をどう変えるか?これは数十年かけて実施する巨大プロジェクトだ!!という意気込みで結婚したものの、境界性パーソナリティ障害の人に接する際に、起こりやすい問題として、熱心に支えようとすればするほど、どんどん相手の要求水準が上がり、本人の気分や反応に、振り回されてしまうことにあります。妻に気に入られようという思いがあると、妻も調子に乗って甘えてきます。

もともと私は感情的な性格でして、ノリとか気分で意見を言うタイプでしたが、感情的に接していくとお互い感情が激しくぶつかり大炎上してしまうので、最初は常に妻の気分に巻き込まれずに、冷静に、いつも同じベクトルを目指しながら関わっていきました。

例えば料理。
「私ね、小さいころお母さんにあんたの料理はまずいんだから作るな。とか、キッチンに立つと汚すから近づくなって言われてたから料理したくないの。だから私に料理は求めないでね」と結婚前に言われ、キッチンに立とうとしませんでした。食にこだわりがなく自分の食べたいものしか食べない。好き嫌いも多く、というより食べず嫌いが半端なかったのです。

私は料理が好きなので、週末に作り置きして平日に食べる生活をしていました。結婚すると食卓を共にするので自然に食べる食材も増えていきます。
そうすると嫌々食べていた妻がある日こうつぶやいたのです。

「私ね、結婚してから便秘が改善したの。なんでかな?」

「そうだね、例えば今食べているごぼう。これは食物繊維が豊富だから便秘改善するよね。そういえばさ、肌きれいになったよね?」

「わかる?そうなの。それ私も思っていてさ、化粧のノリもいいのよ」

「野菜のおかげだと思うよ。よかったね。いろいろ改善できて」

「私、自分でも料理してみようかな」
この意欲は本当にうれしくて、うれしくて

「自分のペースでいいから作ってみたら?」とあまり期待値をかけずに後押しすることにしました。それからまず3品が毎回ローテーションで夕飯に出てくるわけです。


妻としてはできないなりに一生懸命作っているわけです。
「いやあ、今日の料理、3日前よりもおいしい」
このフレーズを刷り込みます。
すると、褒められ、ほんの1ミリ他のレシピに挑戦しようとします。
ここで料理本とか渡すと逆効果。本人の更なるやる気スイッチが入るまで耐えます。

すると、4品目が食卓に上がるわけです。あまりおいしくなくても「いやあ、これおいしいね」と褒めまくります。毎日褒めることで5品、6品と増えていきました。すると妻も料理は楽しいかも。という感情に変わり他の家事にも手を出そうとしてくるわけです。

ここで注意したのは絶対に否定しないこと。妻は0か100でしか物事を判断しません。フルスロットルかブレーキしかないわけです。

否定=ゼロなんです。

だから中途半端でもいいから不完全でも褒めることで、50点でもいいんだ。という気持ちを芽生えさせました。でも頭では50点でいいと理解していてももともと刷り込まれた脳内は0か100になるみたいで、いまだに思考は完全には変えられていません。

25年かけて刷り込まれたものは25年かけてすり替えていく。

それが私の考えている妻への接し方です。妻と出会って13年かな。やっと5合目です。あと13年w

このときはまだ母親が毒親だと気づいていません。そもそもこういう性格になってしまった、こういう障害を抱えてしまったのは母親の影響が大きかったのです。

この件もまた追ってご紹介していきます。

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