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*よかれと思って

ドラマ『個人差あります』の第7話を振り返ります。

ストーリー

 ある日突然、性別が変わってしまうという“異性化”を切り口にして夫婦の在り方だったり男や女というカテゴライズだったりに向き合う恋愛物語。原作があるらしい。

何の気なしに見始めて、この先どうなるの?が気になって毎週観ていたけれど、回を重ねれば重ねるほど性や愛についていろいろ考えさせられる。

そして自分にも刺さるセリフや考えが散りばめられている。

第7話は、異性化によって別居してしまった夫婦それぞれが相手や自分のことを改めて見つめ直していく様や、夫婦以外の登場人物たちの恋愛模様が描かれている。

澤部長の名言

 私が第7話で心に残ったのは、異性化した夫(=女性)が妻との離婚を考えているときに、その夫の上司が言った言葉だ。

「よかれと思って」は、時に傲慢だ。

相手のことを思っているようだけど、相手にだって意思がある。それなのに離婚なんて重大なことを一人で勝手に決めるなんて、傲慢以外の何物でもないと思う、と言っていた。

最近、私にとっては全然「よかれ」ではないことを、相手が「よかれと思って」していたことがある。

「よかれ」と思うのはあくまでも自分であって相手がそれを「よかれ」と感じるかどうかはわからないはずなのに、相手のことを思って「よかれと思って」行動する。それは本当に相手のことを思っているのか?でも相手を思っているからこその行動なのでは?

永遠とループしそうなこの問いに答えがあるとするのならば、やっぱり話し合うことだと思う。

私に対して「よかれと思って」行動していたその相手とは、私が不機嫌になったことをきっかけに意見のぶつかり合いがなされ、結局お互い完全には納得していないけれど、またこういうことがあったらちゃんと伝えようという結論に至った。

なかなか難しいけれど。

妻の心情

 もう一つ心に引っかかってるのは、妻が友人に「無意識に自分を抑えてたことに気づいた」と話している場面。軽い口調で“無意識にね”と加えられた一言が重く感じられた。

私も似たようなところがある。これってどうしたらいいのかな?無意識だから本人(私)は自覚ないのよ。それが苦でもなければ相手が喜ぶならいいかと思ってるもんだから普段は特に気にしてないのだけれど、ふとたまに考えることがある。ドラマによってまたその思考スイッチが入ってしまった。まだ自分でもよくわかってないだけで何かをキッカケに本当の自分に出会うことがあるのかしら。


以上、振り返りでした。

とにもかくにも次回で終わってしまうから最後どうなるのかすごく気になる。それと原作はもう完結してるらしいのだけれど、そちらはどんな感じなのだろうかもちょっと気になる。


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