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日本三大ちょんの間・黄金町の今【神奈川・横浜】

こんにちは、珍スポの達人です。

今回紹介するのは、神奈川県横浜市にある黄金町のちょんの間です。
ちょんの間とは、元赤線・青線で営業している性的なサービスをする風俗店およびその地区。
赤線は売春防止法の施行(1958年)までの間に半ば公認で売春が行われていたエリアで、一方の青線は非合法のエリアです。

警察署では特殊飲食店として売春行為を許容、黙認する区域を地図に赤い線で囲み、これに対して非合法の区域を地図に青い線で囲んだことからこの呼び名がつきました。
非合法であるがゆえ外観は飲み屋を装っていて、「接客中に女性店員とお客さんの間で恋愛感情が芽生えて、店内で情事してしまった」という体裁を取ります。

黄金町のちょんの間は、大阪の飛田新地、沖縄の真栄原社交街と並んで「日本3大ちょんの間」と呼ばれていたそうで、昭和50年代以降タイやフィリピンなどアジアから出稼ぎにきた女性たちが集まり、最盛期は250店舗、約1000人以上の外国人売春婦がいたとされています。
黄金町では中に入ると1杯飲んで、2階に上がっていくスタイルだったそうです。相場は20分10,000円。シャワーが付いていないので銭湯に寄ってからくるのがマナーだったそう。

しかし2005年に神奈川県警による「バイバイ作戦」がスタート。街の出入り口を機動隊の装甲車で包囲し、24時間パトロールを行ったそうです。そうして、違法行為を行なっていた店舗は次々と閉店し、黄金町から売春が一掃されました。

黄金町の入り口に設置された交番。屋根では鷹(イセタカ君)が目を光らせています

地域住民の努力によって街の浄化に成功したものの、風俗業で成り立つ地域だったため、それがなくなったことで人の往来がなくなり、ゴーストタウンのようになってしまいました。

今でも未入居の建物が目立ちます
川沿いのメイン通りの裏手。裏寂れた雰囲気。

その後、この地に人を呼び集めるため、アートを使った街づくりを行っています。店舗を格安で貸し出していたり、毎年「黄金町バザール」といって1カ月にわたってアーティストによる作品展示を行なっています。ほかにも、壁面にウォールペイントが施されていたり、英会話教室やおしゃれなカフェがテナントとして入居していたりと、少しずつ変わってきている様子がわかります。

1日1,000円、月30,000円で入居できる
巨大なウォールペイント。川のゴミを掃除しているイラストでしょうか。
街の至る所に巨大なペイントがありました
こちらはマンガ
英会話教室やカフェが並ぶ賑やかな一角

しかしながら空室の建物が多く目立ち、街中が活気にあふれてるとは言い難い状況でした。光と闇……この地の持つ独特な雰囲気は実際に歩いてみないと感じられないかもしれません。
よかったら動画で少しでも雰囲気を味わってみてください。

・訪問スポット:横浜市黄金町ちょんの間跡
・住所:神奈川県横浜市横浜市中区黄金町
・アクセス:京浜急行本線 黄金町駅 徒歩3分



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