夜間の咳

気圧の変動・寒暖差などの影響もあるのでしょうか、咳が止まらないというお子さんが増えています。
喘息などの発作で気管支が狭くなると、ヒューヒューという音が胸の奥からして呼吸が苦しくて眠れなくなります。
そんな状態で横になれずに起き上がってしまうようであれば、一度小児科の先生がいらっしゃる病院への問い合わせをしてください。
そこまでではないけれど、一度咳が出始めると止まらない場合や咳の刺激で何回も吐き戻してしまうこともあります。
お布団の上での嘔吐は大変です(-_-;)

咳を抑える西洋薬や、漢方薬などを服用してもすぐにはおさまらない咳。
そんな時に、家庭でできる看護もいくつかあります。
まずは、部屋の加湿です。加湿器がなくても濡れたタオル一枚部屋にかけておくだけでもかなり効果があります。
次に、のども加湿するために「白湯」に少しはちみつ(1歳以上のお子さんに限ります)を加えたものを咳の合間に少しずつ飲ませてあげてください。1歳未満の方は砂糖でもOKです。
「はちみつ」については、咳止めを飲むよりも効果があるという研究発表もあるそうです。
はちみつや砂糖には肺を潤して咳を抑える効果があるので納得です。
枕元に、温かいお湯にはちみつを溶かしたものを置いておくと良いでしょう。
夜に甘いものはちょっと・・・という方は、白湯だけでも。
ポイントは少しずつ飲ませることです。冷たい飲み物やイオン飲料などを一気に飲ませると多量に吐いてしまいます。
温かいものはゴクゴクとは飲めませんのでそれも都合が良いです。

医師は「治療」として処方や方針を決めます。
看護師やお母さん方は、お子さんがつらい症状の時にいかに楽にしてあげられるかを考えるのが役割です。