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10月13日に読了した本

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平行植物

『"平行植物"という特殊かつ異質な存在にまつわる博物学書・学術書』、という体な本。空想動植物やSCPのような所謂架空生物ものの本で、架空の事物をテーマにしてるのですが、そうは思わせないような緻密な設定・世界観が構築されており、ちゃんとした博物学関係の学術書な仕上がりとなっており、すさまじいの一言に尽きる本でした。
学名を含めた各種ごとの解説に始まり、平行植物そのものに関する学術史やエピソードが細かく、そしてしっかりと作られており、実際に存在するある種の生物・学問なのではないか、そう思わせてくれる内容でした。
そして、文体や文章そのものも不可解なものではなく、読みやすい学術書の体となっていました。
どんな本かと言われれば、
「平行植物について学ぶなら、とりあえずこれを読め」って大学の教授からテキスト指定される学術書、そんな感じです。

久々にとんでもない本だと感じました……


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