是貞のみこの家の歌合の歌
きのとものり
露ながら折りてかざさむ菊の花おいせぬ秋の久しかるべく
是貞親王の家の歌合の歌
紀友則
露がついたまま手折って髪にさそう、菊の花で老わないこの秋がいつまでも続くように
菊の花についた露を飲むと不老長寿になるという伝説があるそうです。飲まないまでも露のついた菊を髪にさして、秋がいってしまわないようにということと、毎年変わらずに繰り返しやってくる秋のように、老いを重ねないで若くいられたらという心を読んだものと思います。
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