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古今集 巻第五 秋歌下 270番

是貞のみこの家の歌合の歌

きのとものり

露ながら折りてかざさむ菊の花おいせぬ秋の久しかるべく

是貞親王の家の歌合の歌
紀友則
露がついたまま手折って髪にさそう、菊の花で老わないこの秋がいつまでも続くように

 菊の花についた露を飲むと不老長寿になるという伝説があるそうです。飲まないまでも露のついた菊を髪にさして、秋がいってしまわないようにということと、毎年変わらずに繰り返しやってくる秋のように、老いを重ねないで若くいられたらという心を読んだものと思います。

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