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古今集巻第八 離別歌 399番

かねみのおほきみにはじめて物がたりして、わかれける時によめる

みつね

わかるれどうれしくもあるか今夜(こよひ)よりあひ見ぬさきに何を恋ひまし

兼覧王に初めてお会いしてお話しをし、別れる時に詠んだ歌
凡河内躬恒
今はお別れをするけれども今夜からは嬉しくもあるものです、こうして直接にお会いしなかったら、その先にはどなたにまたお会いしたいと思うでしょうか


 雷鳴りの壺に紀貫之と参上し、兼覧王にお会いしたときの歌です。宮中に出入りが許されていても、皇族の方とは簡単にはお会い出来ません。また兼覧王は歌人でもあるので、紀貫之や凡河内躬恒はとても感激したのだろうと思います。

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