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古今集 巻第五 秋歌下 299番

小野といふ所にすみ侍りける時、紅葉を見てよめる

つらゆき

秋の山紅葉をぬさとたむくればすむ我さへぞ旅心地する

小野という所に住んでいた時、紅葉を見て詠んだ歌
紀貫之
秋の山の紅葉を神さまの捧げ物の幣として手向けたので、住んでいるわたしも旅の心地がした

 幣は紙や布で作るものですが、ありあわせで紅葉を用いると、いつもと違って旅先にいるような気持ちになったと言うことです。
 小野は都の北東、八瀬や大原のこと。

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