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古今集 巻第五 秋歌下 297番

北山に紅葉をらむとてまかれりける時によめる

つらゆき

見る人もなくてちりぬるおく山の紅葉はよるのにしきなりけり

北山で紅葉を手折ろうと思って行った時に詠んだ歌
紀貫之
見る人もなくて散ってしまった奥山の紅葉は、夜の錦のようだ

 「夜の錦」は史記の項羽本紀に、「富貴にして故郷に帰らずんば、繡を着て夜行くが如し、誰か之を知る」によるそうです。夜の闇の中では美しくても誰も見ていないので残念だ、と言うことです。

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