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古今集巻第八 離別歌 383番

こしのくにへまかりける人に、よみてつかはしける

凡河内みつね

よそにのみこひやわたらむしら山のゆき見るべくもあらぬわが身は

越の国へ行く人に、詠んで送った歌
凡河内躬恒
遠い他所から君を思い続けよう、越の国の白山の雪を見ることもできないし、知らない遠い国へ行き見ることもできない我が身なので

「しらやま」は北陸の白山と「知ら」ない、「ゆきみる」は「雪を見る」と「行って見る」を掛けています。「こひわたる」は「恋い渡る」で「長い間にわたって恋い慕う」ことですが、男性同士の場合は友人として心にかけ続ける、ぐらいの意味です。

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