見出し画像

岩波少年文庫を全部読む。(148)ドイツはほんとに森の国? ヤーコプ&ヴィルヘルム・グリム『グリム童話集』(抄)下巻(書誌データ)

ヤーコプ&ヴィルヘルム・グリム『グリム童話集』(1812/1857。佐々木田鶴子抄訳、岩波少年文庫)全2分冊は、『子どもと家庭のおとぎ話集』第2版(1819)を中心に、初版(第1巻1812、第2巻1815)や最終第7版(1857)を参照しつつ、セレクトしたものです。
下巻にも、25篇のむかし話が収録されています。岩波少年文庫版では、合計50話が読めます。これは最終第7版のうち、「子どものための聖者伝」全10話を除く全200話の、4分の1の話数にあたります。

では、記事本体をお聴きください。

記事中で言及した書籍

本書収録作について

「ワラと炭とそら豆」(KHM18)、「ヘンゼルとグレーテル」(KHM15)、「森の中の三人のこびと」(KHM13)、「ゆうかんな仕立屋さん」(KHM20)は𠮷原高志+𠮷原素子訳『初版グリム童話集』(白水Uブックス)および野村│泫《ひろし》訳『完訳グリム童話集』(ちくま文庫)第1分冊所収。
「灰かぶり」(KHM21)は𠮷原訳第1分冊および野村訳第2分冊所収。
「赤ずきん」(KHM26)は𠮷原訳および野村訳第2分冊所収。
「三つのことば」(KHM33)は野村訳第2分冊所収。
「こびとのくつ屋」(KHM39)は𠮷原訳および野村訳第2分冊所収。
「金の鳥」(KHM57)、「六羽の白鳥」(KHM49)は𠮷原訳第2分冊および野村訳第3分冊所収。
「ハチの女王」(KHM62)、「ふたりの兄弟」(KHM60)は野村訳第3分冊所収。
「金のガチョウ」(KHM64)、「三枚の羽」(KHM63)、「ヨリンデとヨリンゲル」(KHM69)、「千匹皮」(KHM65)は𠮷原訳および野村訳第3分冊所収。
「ガラスのびんの中のばけもの」(KHM99)、「まずしい人とお金持ち」(KHM87)、「悪魔のすすだらけの兄弟」(KHM100)、「かしこいお百姓の娘」(KHM94)は𠮷原訳および野村訳第4分冊所収。
「ミソサザイとクマ」(KHM102)は𠮷原訳第4分冊および野村訳第5分冊所収。
「名人の四人兄弟」(KHM129)は野村訳第5分冊所収。
「ロバの王子」(KHM144)は𠮷原訳第5分冊および野村訳第6分冊所収。
「星の銀貨」(KHM153)は𠮷原訳第3分冊および野村訳第6分冊所収。
「マレーン姫」(KHM198)は野村訳第7分冊所収。

Jakob u. Wilhelm Grimm, Kinder-und Hausmärchen (1812/1857), extracts.
佐々木田鶴子訳、出久根育挿画。巻末に「解説」「訳者あとがき」(2007年11月)を附す。
2007年12月14日刊行。

グリム兄弟、佐々木田鶴子、出久根育については『グリム童話集』上巻評の末尾を参照。

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?