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コワーキングにおけるドリンクスペースの役割

どもども。青木です。

コワーキングにおけるドリンカーってけっこうスペースによって個性が現れます。ウォーターサーバーや自販機しかないところもあればコーヒーメーカーが置いてあったり、ココアやお茶も出るサーバー、ジュースやクラフトビールも置いてるところ、(コワーキングにわりといる)コーヒーがめっちゃ大好きな入居者さんが持ってきたドリッパーやサイフォンなどなど観察してみると面白いものです。

そしてふと思ったのが「なんでドリンカーが大事なのか」ということです。
今日はこの点について考察してみます。

結論からいうと「ドリンカーの前にいるときの入居者さんは話しかけるスキだらけ」ということです。

前回の記事で「人は知らない人に対しては無関心を装う」というテーマで書きました。これはコミュニティマネージャーだって例外ではありません。新しい入居者の人に声をかけるタイミングを窺っています。

ここでデスクに座ってカタカタPC作業をしているところに「今日天気いいですねー!」なんて声をかけるほど勇気のあるコミュニティマネージャーばかりではありません。集中してるかもしれないし、当たり前ですが利用者は基本的にスペースには仕事をしに行っています。おしゃべりをしに行くわけではないのです。

そこでドリンカーです。
ドリンカーに飲み物を取りに来ているとき、人はだいたいにおいて作業が一段落したり、ちょっと一息つきたいときが多いわけです。

そう、そこで話しかける、例えば飲み物をカップに注いでいるとき、サーバーからドリンクの抽出を持っているとき、そんなときはリラックスモードで相手が応対してくれる可能性が高い…!

似たような状況が喫煙所ですよね。
喫煙所でめっちゃ仕事している人はあんまりいないわけでタバコを吸い終わるまではちょっとした手持ち無沙汰とちょっとしたリラックスモードが共存しています。そんなときは心の余白ができるので話しやすかったりするのでタバコミュニケーションと呼ばれたりするわけです。

昨今Twitterで出てくる忘年会スルーも「酒がないと本音で話せない」というよりは食事をメインに持ってくることで余白を使って「雑談しよう」というわけですね。雑談は関係性を深めたり、相互理解に繋がるものです。猫ちゃんで例えるとグルーミング、サルで例えるとノミ取りにあたりますのであんまり合理的に意味とか考えると生きづらくなります。(この話広げると記事一本くらいになるのでこの辺にしときますね。)

we workで話題になった、「ビール無料で飲めます」ということ。
本当に大事なことはこのドリンカーの位置にあります。だいたい出入り口の付近にあるんですね。こうすることでこれから帰ろうとする人、帰ってきた人に声をかけやすいわけです。「お、◯◯さん仕事終わった?ちょっと飲んでいこうよ!」と。わざわざ予定を合わせて行こうとするのは面倒ですが、これならすぐ声をかけられますし断りやすいし、断られても「今の今誘ったからね」という言い訳を上手に使えます。「このあと仕事がまだあるのでウーロン茶なら…」というのにも対応しているわけですね。すごい。

we workのドリンカーの位置はいわば言い訳のミルフィーユ…!!

enspaceでもキッチンでなにか作っていたり、ご飯食べてたりするとよく話しかけられる印象があります。このシーンで話しかけて「ごめんちょっと今集中してるから」と言われてしまうことはなかなかありませんよね。これが余白です。

ということでスペース内のコミュニケーションを促進するためには仕事で集中モードの人達にどこでどう余白を感じてもらうか。その手段の一つとしてドリンカーがあるわけです。めちゃくちゃ凝ったものが揃っているというよりも、きちんと余白を創出できる環境になっているか。これが一番大事なことです。

今日もここまで読んでいただきありがとうございました!

※ちなみに青木はコーヒー飲むとトイレが近くなってしまうので出されたものとちゃんとしたカフェ以外は飲まないタイプです。打ち合わせでお茶が出てくると喜びます笑

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