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新人コミュニティマネージャーが抑えるべき4つのポイント

どもども。青木です。

4月といえば異動。異動によりこれまでコミュニティチームの一員だったメンバーが拠点を任されたり、マネージャーとして振る舞う必要性が出てきたりする時期です。

そんな新人コミュニティマネージャーから相談をいただくことが増えました。
「コミュニティスタッフからコミュニティマネージャーになるのに気をつけることはなんでしょう?」という問いです。
メンバーとの会話量を増やしたらいい?とにかくイベントを実施したらいい?会員を全員繋げばいい?いいえ、違います。

今回は特に、既にコミュニティがあって新たにコミュニティマネージャーになる人向けに4つのTipsを紹介していきます。

1. "コミュニティ"を求めるメンバーには必ず下心がある

コミュニティマネージャーになるにあたって最も重要なポイントはここを抑えておくことです。下心とはなにかというと、"このコミュニティを通して●●を実現したい"という想いです。特にコミュニティを売りにしているスペースではメンバーがこういった想いを強く持つ傾向にあります。居心地の良さか、互いに切磋琢磨する仲間か、ビジネスマッチングか、特定の業界の最新情報か、またあるいは複数組み合わさっているか。メンバーはなぜこのコミュニティに参加したいと思っており、どんな情報が得られたら次も期待を持ってスペースに来てくれるかを考え抜く必要があります。メンバーはこのコミュニティを通して何を実現したいのか。その想いを抑えておくことがあらゆる行動の基本となります。

2. 今日からあなたは秩序の守り手

コミュニティマネージャーはワークスペースで最も重要な"このコミュニティではどんな価値がやり取りされるのが望ましいか"を決める役割があります。コミュニティマネージャーの立ち居振る舞いすべてがメッセージングになります。コミュニティマネージャーがスペースをルーズに使っているとメンバーもルーズになるし、キビキビしすぎるとメンバーも息が詰まってしまいます。メンバーの方々は自身の鏡。自分の立ち居振る舞いでいわゆる"常連"が変わります。そうするとだんだんコミュニティでやり取りされる価値が変わってしまいます。ワークスペースごとにどんな価値がやり取りされるかは違いがありますが、ワークスペースのテーマと近いキーワードを思い浮かべながら行動すると良いでしょう。

3. メンバーからの信頼を得る

メンバーから信頼を得ないことにはコミュニティマネージャーとは言えません。それは施設の使い方やプランに関することはもちろん、ワークスペースのテーマ(起業、インキュベーション、イノベーション、アート、クリエイティブなど)に関する情報をキャッチしておくのも重要なことです。テーマがあるスペースにも関わらずそのテーマについて全く話せず、ただニコニコしているだけではコミュニティマネージャーとは言えません。斬新な意見や最新のニュースまではいきませんが、ある程度話ができるようにしておかないと、メンバーはあなたを"仕事の話ができる相手として認めてくれない"でしょう。

4. メンバー間の交通整理

コミュニティマネージャーになると張り切ってたくさん紹介しようとする人がいます。しかし、メンバーにとってコミュニティマネージャーの意図がわからない紹介は事故も同じです。作業の手を止めていきなりよくわからない人を紹介される、これは体験を下げてしまうことがあります。喜んでもらえるように見えるのも落とし穴です。一方で、きちんとメンバー同士を繋ぐ理由を考え、適切な言い訳を用意するとカジュアルに人が繋がり、かつ適切な期待を持てるように調整することです。例えばスタートアップに「VCの方紹介しますね!」と声をかけてしまうと、スタートアップの期待値は一気に上ってしまいます。しかし、コミュニティマネージャーがメンバーの仕事を完璧に把握するのは大変に難しいことです。もし紹介したVCの投資ステージや領域が違ったら?スタートアップもVCもがっかりしてしまい、「紹介の制度が悪い」と思われてしまいます。考えすぎてマッチングをしなくなる、というのもよくないですがメンバー同士がスムーズにマッチングし、近い将来、一緒になにかできることを感じさせられるようなマッチングを目指しましょう。これまでの1,2,3を抑えておけば自ずと交通整理ができるようになります。

さて、ここまでのポイントを抑えておけばまずコミュニティマネジメントは大丈夫です。コミュニティスタッフの時はここまで考えず、コミュニティマネージャーのマネをしていれば良かったかもしれません。しかし、コミュニティマネージャーはこのように求められることが増え、急速なレベルアップが必要な役職なのです。

新たにコミュニティマネージャーとなった皆さんが素敵なコミュニティを作れることを応援します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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