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コロナ前後で変化したオンラインコミュニティとコミュニティマネジャーの役割 前編

どもども。青木です。

ここ最近オンラインコミュニティを構築する人達が増えてきました。
特に営業時間の短縮や休館などの対応、利用者が減少しているコワーキングスペース業界では一気にオンライン化の流れが進んでいます。

さて、このコロナウィルスの自粛状況によってオンラインコミュニティについてパラダイムシフトが起こっているポイントがあります。

それは、中央集権的でなく、流通する価値が一様でないコミュニティが発生しているということです。これだけ読んでもわかりませんよね、最後まで読んでいってください。

従来のオンラインコミュニティは何か目的を持った人達の集まりでした。それは同じ趣味、同じ興味関心、同じ目標を持った人達の集まりです。この流れはmixiあたりから作られたのではないかと考えるのですが、facebookグループ、LIVE、オンラインサロンに至るまで洗練されてきた中央集権的なオンラインコミュニティです。特定の誰か(グループ)から情報を供与された他メンバーが同じ情報を分かち合うコミュニティです。

しかし今でき始めたオンラインコミュニティは明らかに異質です。
なぜかというと初めて「サボりながら参加することができてしまうコミュニケーション」が出現したからです。従来の対面コミュニケーションは相槌なり発言なりをして、その場の一員として振る舞う必要がありました。しかし今ではZoom飲みをやりながらブラウザゲームをやってもいいし、仕事をしながら誰かの雑談を聞き流してもいい、「ながらコミュニケーション」がひっそりと誕生したのです。PCカメラの画角的にスマホをひたすらいじりながらお話ししても相手に伝わりづらく、堂々とこっそり。

さて、とはいえ聞き専ばかり増えても困ります。オンラインコミュニティの持つ可能性の先がラジオではどうもいたたまれません。

この新しいオンラインコミュニティが生まれている中でそのコミュニティを取り仕切るコミュニティマネジャー(ここではInternalコミュニティの話をします)の仕事がこうなる、という話をしていきます。

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3つの軸で説明します。価値とはそれぞれの繋がりの間でやり取りされる情報や行動のこと(”従来”では黒丸、”これから”では色付きの記号)とします。

従来のオンラインコミュニティは特定の人物(グループ)が価値を発信し、その同質な価値をコミュニティのメンバーが分かち合う仕組みでした。この中でコミュニティマネジャーの仕事はコミュニティについていけなくなる人をなくす(落伍者を出さない)行動です。

一方これからのオンラインコミュニティは所属するメンバーがそれぞれ価値を発信し合い、適切な価値が適切な所へ届けるコミュニティを目指します。このメンバー達はそれぞれ目的が全く異なるためにやり取りされる価値も異なります。また、このコミュニティは放っておくとコミュニケーションのレベルが低くなりがちです。ここでコミュニティマネジャーの仕事はコミュニティ内でやり取りされるべき価値が何なのか定義し流通が起こるようコミュニティ施策を推進することです。

コミュニティマネジャーの仕事がこうなる話については次回で詳しく触れます。最後まで読んでいただきありがとうございます!


ちなみに表現上"従来”という言葉を使っていますが「オワコン」のようなニュアンスはないです。これからも続いていく形の一つだと考えています。

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